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直流給電[ちょくりゅうきゅうでん]
直流給電(ちょくりゅうきゅうでん)とは、電気製品への電源用電力の供給を直流によって行なうことである。屋内配線の直流化を意味しており、電力会社の送電網や電柱によって配電される系統電力を直流化することとは異なる。 ==概説== 電気製品の多くが内部は直流で動作するようになり、交流電源による電力消費の無駄を省ける可能性があるために2009年現在、日本国内では直流給電の利点が主張され、今後の標準化が検討・模索されている。 一方で、日本を含む世界の主要IT関連企業により構成される「The Green Grid」が発表したホワイトペーパ「データセンターの配電構成に関する定量的効率分析」においては、「大半の負荷範囲においてACおよびDCの配電効率の差は1% - 2%の範囲内にあり、ダブルコンバージョン(二重変換)480Vac-208Vacに対して2% - 3%優れているにすぎない」と記載されており〔The Green Grid、ホワイトペーパ 2頁(概要)、27頁(まとめ)〕、日本における大幅な省エネへの期待とは対照的である。 国内において主張される大幅な省エネ効果と、ホワイトペーパ〔において多数の実測データをもとに検証された省エネ効果に大きな開きがある理由は明確ではないが、ホワイトペーパにおける、直流、交流給電の全ての構成において「最適化された実装形態をもつデータセンターの効率は、10年前の一般的なデータセンターに比べて約25%高い」との記載から、効率化の比較においては比較対象の年式が大きな影響を与えることには留意する必要がある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「直流給電」の詳細全文を読む
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