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直通ブレーキ[ちょくつうぶれーき] 直通ブレーキ(ちょくつうブレーキ)とは、電車の空気ブレーキの方式のひとつ。1868年にジョージ・ウェスティングハウスによって発明された。純粋に空気圧制御で動作するものとしては、大別して、単行運転用の直通空気ブレーキ (SM) と連結運転用の非常弁付き直通空気ブレーキ (SME) の2種に分かれる。 == 概要 ==
=== SM ===
供給溜め (Supply Reservoir: SR) と呼ばれる加圧された空気タンクから、運転台まで導かれた空気溜め管と呼ばれる空気管を通して空気圧を供給し、通常これを締め切っている制動弁を操作して開閉することで、直通管 (Straight Air Pipe: SAP〔日本の鉄道会社では何故か「SAP管」と二重表記される。 〕) と呼ばれるブレーキシリンダー直結の空気管に加圧し、これにより所要の制動力を得る、非常に単純なブレーキシステムである。ウェスティングハウスの付けた形式名はSM(Straight air brake / Motor car: 電車用直通空気ブレーキ)で、日本ではその改良型であるSM3形が単行運転される車両に幅広く普及し、路面電車においては現在もなお営業運転で多数が使用され続けている。 ただし、このシステムは構造が簡単で、それゆえ通常時は動作が迅速かつ確実だが、空気管が破損し空気が抜けた場合に制動がかからなくなる危険〔直通ブレーキの欠陥が現れた例として、1948年の近鉄奈良線列車暴走追突事故が挙げられる。〕があるため、保安上、連結運転には使用できないという欠点がある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「直通ブレーキ」の詳細全文を読む
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