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相良宗介 : ウィキペディア日本語版
相良宗介[さがら そうすけ]

相良 宗介(さがら そうすけ)は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空の人物であり、同作品の主人公である。声優は、アニメでは関智一、CDドラマでは森久保祥太郎が担当した。
== 人物 ==
; プロフィール
: ミスリル作戦部西太平洋戦隊“トゥアハー・デ・ダナン”陸戦ユニットSRT(特別対応班)所属。階級は軍曹コールサイン"ウルズ7"。認識番号はB-3128。
: 幼い頃からゲリラ傭兵として世界各地の戦場を廻ってきた経験豊富な兵士。兵士としての才能や特殊な力は無いものの、長年の経験から兵士としての技能やマインドセットは非常に高く、若いながらミスリルのSRT(特別対応班)に選抜されるほどである。専門分野は偵察作戦とサボタージュASの操縦。この内、ASの操縦にかけては自ら「専門家(スペシャリスト)」を名乗り、それに違わぬ実力を持っている。
: 幼少期から戦場で生き抜いてきたため、人を殺した数は軽く3桁を超え息をするように人を殺せる。命乞いする捕虜を射殺した経験や、背中を見せ泣いて逃げる敵兵を殺した経験などもあり、自分の生きていた人生がほの暗い事も理解している、作中でも目的のために非人道的行動を取る事もある。
: ガウルンからは、少年時代の名前である「カシム」と呼ばれている。ミスリルの傭兵スカウト訓練キャンプにおいて、宗介と初めて出会った際に、マオは「ソウスキー・セガール」と誤って読んでいた。また、ミスリルに入る前まで(傭兵時代)の知り合いも「セガール」と呼ぶ。彼自身、短編「約束のヴァーチャル」においてMMORPGの自キャラの名を「Seagal(セガール)」としており、呼び名にはさほど頓着しないようである。
: 年齢、人種、両親、本名など不明な点が多い(後述)。
; 性格・言動
: 無表情で無愛想、基本的に口数はあまり多く無く、どちらかというと内向的な性格だが、その実直さから信頼できる戦友が多い。陣代高校に通っていた時期もそれなりに友人がいた。
: 基本的には善良であり優しい性格とされているが、「どんな手段を使ってでも殺す、銃が無ければナイフで殺す、ナイフが無ければ素手で殺す、両手が切り落とされれば喉笛を噛み千切る、死んだとしても尖った骨となり敵が踏むのを待つ様な男」とレナードに称されており、人を殺す事について何も感じていない。
: 同僚のクルツやマオ曰く「ネクラ・朴念仁・唐変木」。野性的な本能に忠実で、直感によって行動する。従って、彼の行動はむしろ野生動物(特にイヌ科)のそれに近いところがある(故に、後述する犬ソースケが誕生した)。常時臨戦態勢で生活し、東京にあってもそれは変わらず、基本的に寝る時はナイフを握り目を開けたままベッドの下で寝る。また、2時間ごとに目を覚ます。
: ささいな日常の出来事に対して、物騒な発言や行動などが目立つ。これは、カリーニンに言わせると「幼いころの彼は限りなく善に近い存在として生まれてきたように見える」とのことである(その様子についてはサイドアームズ2「極北からの声」にて語られている)。また「彼は争いや戦いを恐れている節があった」とも語っており、作者も日本で普通に育っていたら善良な人間(ちょっと善良なオタクと発言した事もある)になっていただろうと語っている。
: 短編で宗介が暴走を繰り返すことが多かったのは、かなめを監視しているレイスが狙撃銃の照準を合わせる「遊び」をした際に、その殺気に敏感に反応していたからである。
: 偶然とは考えられないほどウィスパードと関わる機会が多い。ただしナミは、彼を「どこまでも普通の人」と語っている。
: 忍耐強い性格をしており感情の露出も少ないため、かなめの激しいツッコミや理不尽な振る舞いにも怒る事はほとんど無いが、内心鬱憤が溜まり余裕をなくしていた際には、多少八つ当たり同然でかなめに向かい一気に不満をぶつける事があった。
; 語学・文化
: 幼年期はソ連の暗殺者養成機関「ナージャ」で、その後少年期の大半をアフガニスタンという多民族地帯で過ごし、さらに世界各地の戦場を転戦したため、話せる言語は確認できたうちでも日本語英語ロシア語アフガン方言でのペルシャ語ウルドゥー語と幅広い(しかし読み書きは全く出来ない)。簡単な会話程度ならスペイン語も扱える。逆に日本文化との接点に欠けるため古文・日本史が苦手で、日本語自体も相手の質問に「肯定だ(アファーマティブ)」と答えるなど、軍用語の直訳を多用し、若干肩肘を張った感がある。ただしこれは、彼に日本語を教えた若き日のカリーニンの影響によるところが大きい。
; 宗教
: 上記の通り、アフガニスタンで育ったこともあって、彼はイスラム教徒である。しかし、断食月のことを気にしてはいるが、豚肉を何の抵抗も無く食べるなど、ほとんど戒律は守っていない(ただしイスラム教では、他教徒の支配地ではタブーにはならず、それ以前に戒律に対する態度そのものが本人次第という一面もある)。なお、本人曰く「コーランの暗誦は出来る」らしい。そもそも彼の場合は宗教に関する意識自体が希薄であり、クリスマスも「敵兵の警戒が弱まってくる境目の時期」という認識でしかない。ちなみにこれは、アフガニスタン時代にソ連兵と戦っていた経験から。
; 容姿
: 左頬に十字の傷跡があるが、これがいつ付いたものであるかは不明。ただし、原作においてはアフガニスタン時代のイラストでは傷が付いていない(アニメ版『フルメタル・パニック! The Second Raid』では、ガウルンの回想で初めて宗介と出会った時には既に十字傷が付いていた)。
: 髪は普段、自分でナイフを使って適当に切っているためボサボサ。かなめに薦められて床屋を初体験した際は「他人に刃物を突き付けられる」状況が耐え難いらしく、理容師を本能的に組み伏せてしまった。
: 軍人らしく身体は引き締まっており、手足が長く、無駄のないしなやかな筋肉がついており、黙っていれば女性からも、それなりに「格好良い」と思われる顔立ちをしている。幼少期にはその容姿が原因で男達から性欲の対象になっており、何度か寝込みを襲われている。服装は基本的に野戦服である。
; コネクション・副業
: 武器商人との個人的なコネクションを持っており、武器弾薬や怪しげなアイテム(使途不明の電子回路など)を購入している。また、短編では量産型ボン太くんの開発を共同で行い、警察など各種団体に売り込むといった副業も手がけている。主な取引相手は「ブリリアント・セーフテック社」など。
; 使用兵器、装備
: ありとあらゆる武器に精通しており、どのような武器でも兵器でも使いこなすことができるが、信頼性の高い武器や兵器を好み、逆にラムダ・ドライバのような必要な時に確実に動作しない兵器は毛嫌いしている。また通学時はグロック19を携行しているが、ほぼ短編でしか発砲していない。長編では主にアサルトライフルサブマシンガンを使用している。
: AS搭乗時の主武装は機種を問わず、多種多様な弾頭をセレクトできるOTOメララ社の「ボクサー」57mm散弾砲および76㎜散弾砲。
; 陣代高校でのプロフィール
: 物語初期に護衛任務(実質的には囮任務)で陣代高校に通ってい時期があり、生徒会では「安全保障問題担当・生徒会長補佐官」、同2年4組では「ゴミ係」(アニメではゴミ係兼傘係)を任されていた。傭兵やゲリラとしての経験が長いため、平和な社会での常識は皆無で、常に拳銃を所持しており、その他にも手榴弾やプラスチック爆弾などを所持している時があり、常に戦場の常識に則り行動していた(ただし物語が進むにつれ常識が身につき暴走することも少なくなっていった)。かなめ曰く、「戦争ボケ男」。
: 理数系科目を得意としているが、日本文化に触れる機会が殆ど無かったことから古文が大の苦手で、俳句の内容を軍事的に解釈するなど、教師から見れば悪ふざけとしか思えないような珍回答をすることも。その生い立ち故に、これまで受けることができなかった一般的な中等教育を受ける良い機会として授業は真面目に取り組んでおり、苦手科目を克服するために、かなめのノートを借りることも多い。この学園生活は短期間であったがカリーニンの願いであった「普通の人間として生きていってほしい」に通じるものであった。
; 犬ソースケ
: なお、本作を扱った各種パロディ作品では、よくに例えられる(一巻でかなめが宗介を「野良犬」に喩えたため)。一例として作者である賀東招二と親交のある漫画家井上よしひさの漫画作品『おじいちゃんは少年探偵』に出て来る傭兵犬「ソース」のモデル。また、本作のイラストを担当する四季童子自身によるキャラクター「犬ソースケ」も存在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「相良宗介」の詳細全文を読む



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