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変形菌[へんけいきん]
変形菌(へんけいきん)とは、変形体と呼ばれる栄養体が移動しつつ微生物などを摂食する“動物的”性質を持ちながら、小型の子実体を形成し、胞子により繁殖するといった植物的(あるいは菌類的)性質を併せ持つ生物である。 == 特徴 == 変形菌は変形して移動する変形体と、まったく動かないキノコの様な子実体という、はっきり異なった姿をもつ。栄養体として機能するのは変形体であるが、分類学的な研究は子実体を中心に行われる。 子実体は特殊な例を除けば、多数の胞子を含む袋状の構造である。いわゆるキノコのように大きいものはほとんどなく、高さ数cmがやっとで、大部分は数mmの高さである。多くのものが柄を持ち、その先端に胞子嚢をつける。嚢内には多数の胞子と細い紐が網目状に繋がったものが含まれており、これを細毛体(Capillicium)という。外皮が破れると細毛体が膨らみ、胞子はその間から次第に風に飛ばされて飛散する。柄の続きが嚢内に太い軸として存在する場合もあり、これを柱軸という。 変形体はアメーバ運動する裸の原形質の塊で、小さいものはアメーバ類と大差ないが、大きくなるにつれて細かい枝分かれを持った多核体となる。その内部では非常に速い原形質流動が見られ、しかも往復運動するなど、興味深い特徴も見られる。詳細は変形体の項を参照されたい。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「変形菌」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mycetozoa 」があります。
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