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真珠郎[しんじゅろう] 『真珠郎』(しんじゅろう)は、横溝正史の長編探偵小説で、探偵・由利麟太郎が活躍する作品である。 本作品を原作として、テレビドラマ3作品が制作されている。 == 概要 == 『真珠郎』は、第二次世界大戦前の1936年10月から1937年2月の5回にわたって雑誌『新青年』に連載された作品である。本作品の出版に当たり、江戸川乱歩は序文で「作者の従来の名作『鬼火』『蔵の中』古くは『面影草子』などには全く見られなかった一つの重大な魅力が加わって、その完璧さにおいて、横溝探偵小説の一つの頂点を為すものかも知れない」との賛辞を寄せている〔『昭和ミステリ秘宝 真珠郎』(扶桑社文庫)所収の江戸川乱歩による「序」参照。〕。 本作品は、作者の従来の耽美的作風をそのままに、怪奇ミステリの味わいと本格推理の謎解きとを巧みにブレンドした、作者の戦前の活動を代表する一篇であり、後に金田一ものへと発展する作風の原点となる作品である〔『昭和ミステリ秘宝 真珠郎』(扶桑社文庫)所収の日下三蔵による巻末解説参照。〕。 本作品において扱われる「首のない死体」について、江戸川乱歩は序文で本作品からイーデン・フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』を連想し、本作品が『赤毛のレドメイン家』に匹敵する作品であると述べているが〔、作者自身は本作品についてエラリー・クイーンの『エジプト十字架の謎』にヒントを得て書いたものであると述べている〔横溝正史著『探偵小説五十年』(講談社)所収の「私の推理小説雑感」参照。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「真珠郎」の詳細全文を読む
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