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真理の御国の統治について : ウィキペディア日本語版 | 基本律 (オウム真理教)[しんりこくきほんりつ] 真理国基本律(しんりこくきほんりつ)および太陽寂静国基本律(たいようじゃくせいこくきほんりつ)は、オウム真理教を国教とし日本政府に代わって日本を統治する構想上の国家、真理国ないしは太陽寂静国における最高法規。1994年7月から8月にかけて青山吉伸の手によって、第一次草案として作成された。 == 概要 ==
オウム真理教の国家転覆計画の一端とされる。ただし教祖麻原彰晃はこれらの基本律について、十七条憲法のような倫理規範を作成してはどうかと発言したことはあったが、国家転覆を意図したものではなく単なる遊び心で作られたものに過ぎないと主張している〔降幡賢一『オウム法廷2 グルvs.信徒』上巻、朝日新聞社、1998年、108-109頁、190頁。ISBN 978-4-02-261234-2。〕。関連する文書としては、後述する『真理の御国の統治について』が存在し、また刑法に相当する「太陽寂静国刑律」の草案も作成されている〔降幡『オウム法廷 グルのしもべたち』下巻、朝日新聞社、1998年、86頁。ISBN 978-4-02-261224-3。〕。 どちらの基本律草案も前文と5章に分類される20条によって構成される。主権者は「神聖法皇」〔降幡の著書では読みを「しんせいほうこう」としている。一方、西村雅史・宮口浩之 監修『オウム真理教大辞典』(ISBN 978-4-380-03209-7)では「しんせいほうおう」としている。なお後者においても「法皇官庁」や「法皇内庁」における「法皇」の読みは「ほうこう」とされている。〕たる麻原彰晃であり、シヴァ大神の化身で「大宇宙の聖法」の具現者である神聖法皇は不可侵とされ、絶対的な権限を有する。国名は真理国ないしは太陽寂静国であり、首都の名称は富士法都ないしは賢聖都とされる。国章としてオウム真理教の紋章を用い、紀元として建国の年を真理歴元年と定める。 宗教学者の大田俊寛は基本律について「現実的な法律というよりは多分に幻想的で誇大妄想的」とした上で、「宗教的『至高性』に基づいた国家を形成したいという熾烈な願望」が表明されたものであるとしている〔大田俊寛『オウム真理教の精神史 ロマン主義・全体主義・原理主義』春秋社、2011年、269-270頁。ISBN 978-4-393-32331-1。〕。
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