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ソピアー、ソフィア(,)または叡智〔「叡智」はソフィアの定着した訳語。出典:岩隈直著『新約ギリシヤ語辞典』432頁山本書店、2006年5月11日 増訂7版 ISBN 4841400303〕(えいち)は、智慧の象徴である。グノーシス主義やユダヤ教などではアイオーンの名で、この世の起源に関して重要な役割を持つ。人間の救済における元型象徴とも見なせる。ソピアーはまた古代ヘレニズム世界で、智慧を象徴する女神とも考えられた。 キリスト教におけるソピアーは神の知恵を表している。日本の文献では早くとも16世紀末から上智(じょうち)という訳語が用いられる〔『ぎやどぺかどる』(GVIA DO PECADOR、1599年、上・1・2);「上智」『日本国語大辞典』第二版、第7巻、2006年。〕〔〕。後世には知恵〔『岩波キリスト教辞典』701頁、第1刷 ISBN 400080202X〕、叡智〔調査報告7 アヤソフィア博物館 〕とも訳され、日本ハリストス正教会では睿智(えいち)と訳される〔日本正教会出典:『奉事経』34頁ほか〕。 == グノーシス主義 == グノーシス主義のウァレンティノス派などの「ソピアー神話」では、プレーローマでの最低次アイオーンで、彼女の欲望によって、この世が生み出された。 人間の「心魂」(魂を表すグノーシス主義用語)の象徴でもあり、ソピアーの落下と救済は、人間の心魂の地上への失墜と救済の可能性の神話元型となっている。 絵画などでは、体を大地に対して弓なりにし、牛の頭をした女性で描かれることが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソピアー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sophia (wisdom) 」があります。 スポンサード リンク
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