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矢ヶ崎 克馬(やがさき かつま、1943年- )は、日本の物理学者、琉球大学名誉教授。専攻は物性物理学で、内部被曝の危険性についても研究・発言している。 == 経歴 == 東京で生まれ、長野県松本で育つ。1967年3月、名古屋工業大学計測工学科卒業。1970年3月、広島大学大学院理学研究科修士課程修了。広島大学大学院理学研究科(博士課程)物性学専攻単位取得満期退学。1982年、理学博士(広島大学)。 1974年4月より琉球大学理工学部助手。のち琉球大学理学部助教授・教授、琉球大学極低温センター長、日本学術会議物理学研究連絡委員会委員、琉球大学学生部長、琉球大学理学部長等を歴任。2009年3月、琉球大学を定年退職。同年4月、琉球大学名誉教授称号を授与された。 2003年より、原爆症認定集団訴訟で内部被曝について証言を行った。〔琉球大学学内ニュース「新名誉教授紹介」2009年5月 〕〔紀伊國屋BookWeb『隠された被曝』著者紹介 〕 2011年3月25-31日、福島市、いわき市、会津若松市、喜多方市、南相馬市、郡山市、飯舘村、北塩原村の8自治体を回り、福島第一原発事故後の、空気中や農地、水などの放射能測定を実施、「現時点でチェルノブイリと同程度の状況にある。さらに深刻化する可能性がある」と述べた。他の発言としては「今は放射能を安定させる技術がなく、封じ込めるしかない。そういう未熟な状態で原子力を使い始めたのがそもそも間違いだ」「沖縄に米軍基地が押し付けられた歴史と、内部被ばくが隠され、福島に原発が押し付けられた歴史は同根」と語った〔汚染「チェルノブイリ級」 矢ヶ崎琉大名誉教授、現地調査 琉球新報、2011年4月15日-2011年8月7日閲覧〕。同年5月20日、衆議院科学技術特別委員会「科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件(放射線の健康影響について)」の審議で参考人に招致され、福島第一原発事故による内部被曝の危険性について所見を述べた。 2014年3月11日より一般市民から寄せられた放射能や原発に関する質問に矢ヶ崎克馬本人がインターネット経由で回答する「教えて!矢ヶ崎克馬教授」という不定期連載を開始。〔「教えて!矢ヶ崎克馬教授」の全記事一覧『福島原発事故の真実と放射能健康被害』2014年3月 〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「矢ヶ崎克馬」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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