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矢ノ川峠[やのことうげ]
矢ノ川峠(やのことうげ)は三重県尾鷲市と熊野市の間にある峠。 == 歴史 == この付近は紀伊山地が急斜面をなして熊野灘に沈降する地形となっており、それ故に、現在の尾鷲市と熊野市の間を結ぶ陸路は危険な海岸沿いのルート(現在の国道311号とほぼ同じ)を行くか、江戸時代に開かれた尾鷲湾に注ぐ矢ノ川を遡上し高峰山(1045メートル)の南にあるこの峠を越えるルートを行く方法しかなく、熊野街道で最大の難所〔とされた。このため1927年から約10年間、紀伊自動車が旅客索道〔『官報』1927年7月5日 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕によって輸送を行なっていた。1936年、かつての峠から東南に自動車道(県道松阪新宮線)が開通する(のちに旧国道41号、二級国道170号を経て現在の国道42号)。国鉄バスが1936年〔「鉄道省告示第363・364号」『官報』1936年10月13日 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕より紀勢本線が開通するまで走っていた、バスからの眺めは熊野灘が一望できる絶景〔であった。1959年の紀勢本線全通の前日まで、峠には休憩所を兼ねた茶屋が存在した。1968年に峠の南に矢ノ川トンネルが貫通したため、国道42号線から外された。〔『日本大百科全書』(小学館)〕 現在、熊野市側で道路が決壊している区間があるため峠を越すことはできない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「矢ノ川峠」の詳細全文を読む
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