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矢倉3五歩早仕掛け[やぐら3ごほはやじかけ]
矢倉3五歩早仕掛けは将棋の戦法の1つ。相矢倉に於いて24手組から先手が25手目に▲3五歩と突く積極的な作戦で、力戦調の将棋になりやすい。 ==概要== 先手の▲3五歩には①3筋の歩を手持ちにし②7九の角を捌いて玉の入場ルートを開き③好位置の3六に銀を据えられるようにする狙いがあり〔『これが最前線だ!』p.96を参照。〕、かなり欲張った手であると言える。▲3五歩に対し△同歩と応じれば▲同角として、先手の主張が通った形になる。以下、△6四角にも▲4六角として問題はなく、先にある3条件を満たす素地が整い、先手が作戦勝ちを望める展開になる〔『これが最前線だ!』p.96を参照。〕。 後手としては▲3五歩とした瞬間に△6四角とするのが良く指される指し方で〔『これが最前線だ!』p.96を参照。〕、先手はこれに対し▲1八飛と応じる一手である(▲3七銀なら△3五歩▲同角△3六歩▲4六銀△4五歩、▲4六歩なら△3五歩で後手よし)。先手は飛車が使い辛くなるのは損だが、3筋の歩を手持ちに出来るのは得であり、この損と得のどちらが大きいかを焦点とした難解な将棋となる。 有力な作戦ながら実戦例は多くなく、2006年度から2010年度まで30局中(類似形▲4七金△7四歩の交換をいれないもの)、先手の7勝23敗(先手勝率23.3%)と殆ど勝っていない〔『NHK将棋講座2011年4月号』p.50を参照。〕。また、雀刺しが後手の有力な対策の1つである〔類似形の棋譜。第60回NHK杯戦準々決勝第1局深浦康市対渡辺明を参照。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「矢倉3五歩早仕掛け」の詳細全文を読む
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