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知太政官事[ちだじょうかんじ] 知太政官事(ちだじょうかんじ)は、8世紀前半の日本に存在した令外官のひとつ。 == 概要 == 知太政官事とは、文字どおり「太政官の事を知る」、つまり太政官の長官として万機を総攬する官職である。最初に知太政官事に任命されたのは、天武天皇の子刑部親王(忍壁皇子)で、ときに大宝3年(703年)1月のことである。当時すでに大宝令が施行されており、令に太政大臣の官職が規定として存在していた以上、太政大臣を任命してもよいところである。それをあえて知太政官事という令外官の設置をもって代えたのは、近江令の下での太政大臣であった大友皇子、飛鳥浄御原令の下での太政大臣であった高市皇子の存在を前提として、両者がともに皇太子ないしそれに準じる立場で天皇の共同統治者・政務代行者としての地位にあったことから、太政大臣の任命が皇太子指名に相当するものとの誤解を与え、当時の朝廷の首脳部により意図されていた草壁皇子の男系子孫による直系的皇位継承が不安定化することを避ける配慮が働いたものと考えられている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「知太政官事」の詳細全文を読む
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