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知床硫黄山[しれとこいおうざん]
知床硫黄山(しれとこいおうざん)は、北海道羅臼町と斜里町にまたがる知床国立公園の知床半島〔第29回ユネスコ世界遺産委員会で2005年(平成17年)7月17日に、知床が世界遺産に登録された。〕にある活火山。山頂部は斜里町内にあり、標高は1,562m(一等三角点)。 == 特徴 == 地質は安山岩質の成層火山で、火口付近には溶岩ドームが形成されている。活動は活発であり、特筆すべきは純度の高い硫黄を噴出することである。明治年間に噴火した際には、ほぼ純度100%の溶解硫黄が噴出、斜里町側に流下しオホーツク海に流れ込んだ。当時は貴重な資源であった硫黄を直接採掘できるとあって、未踏の地同様であった地に鉱業関係者が殺到したという。1950年代までは硫黄価格がつり上がり「黄色いダイヤ」と呼ばれ鉱工業の花形だったが、石油の脱硫装置からの硫黄の大量生産が可能となると硫黄価格は暴落する。現在、硫黄は石油精製時の副産物により国内消費量以上をまかなえるため、産業としての鉱山の価値は無くなったといえる。現地では、単に硫黄山(イワゥヌプリ〔知床半島西岸の地名と伝説(郷土学習シリーズ第6集):斜里町立知床博物館協力会編〕)と呼ばれるが、近隣の弟子屈町にも硫黄山(アトサヌプリ)があるため、区別するために知床硫黄山と呼ばれる。自然環境が過酷なこともあり、山麓には集落はなく、海岸線にわずかな番屋、カムイワッカの滝などの観光地があるのみである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「知床硫黄山」の詳細全文を読む
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