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短剣符(たんけんふ)は欧文の約物の一つ。「†」(短剣符、剣標、ダガー、オベリスク)と、その変形の「‡」(二重短剣符、二重剣標、ダブルダガー、ダブルオベリスク)がある。 いくつかの異なる分野において各個違った意味を持つ記号やシンボルマークとして用いられている。 == 概要、用法 == もともとローマ・カトリック教会の典礼書において、聖歌の楽譜の中の小休止を示すのに用いられたのが起源であると言われる〔これに対して大休止には * を用いたという。〕。 現在では引用先などの脚注の存在を示すために用いられることが多い。学術雑誌で、著者の名前の肩に記号を置き、脚注に所属を示すなどの用途で短剣符や二重短剣符が用いられることがある。技術雑誌で、専門用語の肩に記号を置き、脚注で用語解説するために用いることもある。 他に、剣が十字架のようにも見えることから、キリスト教圏での墓と見立て、人名や日付の後ろに置いて、死亡した人の名前や歿年を表したり(右下、ウィクショナリーを参照)、特に戦死した人を示すのに用いる事もある。また、生物の種名や言語名、それらのグループ名の前もしくは後につけて、すでに絶滅していること〔用例 :イノシシ亜目#下位分類〕や死語となっていること〔用例 :インド・ヨーロッパ語族#語派〕を示すために用いられることもある。 そのほか以下のような用法がある。 *仏和辞典などでは有音のhを表す符号として用いられる。 *ヨーロッパの鉄道時刻表では「日曜休日」を表す記号として頻繁に用いられている。 *量子力学では、演算子Aとエルミート共役となる演算子をA†で表す。 なお、ASCII環境では短剣符をプラス記号(+)で代用することがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「短剣符」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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