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短尾下目 : ウィキペディア日本語版
カニ

カニ(蟹)は、十脚目短尾下目(たんびかもく、Brachyura、別名:カニ下目)に属する甲殻類の総称。タラバガニヤシガニなどは十脚目異尾下目(ヤドカリ下目)に属するが、これらも漁業流通等の産業上、「カニ」として扱うことがある〔内海冨士夫・西村三郎・鈴木克美『エコロン自然シリーズ 海岸動物』ISBN 4586321059 1971年発行・1996年改訂版 保育社〕〔三宅貞祥『原色日本大型甲殻類図鑑 II』ISBN 4586300639 1983年 保育社〕。また分類学において、本分類以外の水産節足動物で「カニ」の名を与えられているものも多い。
==概要==
熱帯から極地まで、世界中のに様々な種類が生息し、一部は沿岸域の陸上淡水域にも生息する。成体の大きさは数mmしかないものから、脚の両端まで3mを超すタカアシガニまで変化に富む。箱形にまとまった頭胸部に5対の歩脚(胸脚)があり、このうち最も前端の1対が鉗脚(かんきゃく:はさみ)となる。触角は2対あるが、どちらもごく短い。腹部は筋肉が発達せず、頭胸部の腹面に折り畳まれる。ただしそれぞれ例外もある。
なお、食用の「カニ」としてタラバガニヤシガニ等も知られるが、これらは正確には短尾下目ではなく異尾下目に分類される。よく見ると歩脚が3対6本しかないように見えるが、これは第5歩脚が甲羅内の鰓室(鰓がある空間)に折り畳まれているためである〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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