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短波 : ウィキペディア日本語版
短波[たんぱ]
短波(たんぱ、HF (High Frequency) またはSW (Shortwave, Short Wave))とは、3 - 30MHz) の周波数電波をいう。
波長は10 - 100m、デカメートル波とも呼ばれる。
== 概要 ==
電離層の反射により上空波が地球表面の遠方まで到達するため、適切な設備と周波数を使えば世界中との通信が可能である。
逆に、電離層の存在により地表面から宇宙空間への通信には全く向かず(逆も然り)、専ら地球上の地表面同士での通信に利用される。
電離層F層での反射の影響により受信信号の周期的な強弱の変化(フェージング)が起こりやすく、電離層の日変化、季節変化、太陽黒点の活動の影響を大きく受けるために伝搬の安定度は劣る。
帯域内のそれぞれの周波数において様々な伝搬特性があり、通信内容に応じた周波数・電波型式・電波の発射角度などを変更することで安定した通信を確保する。
帯域の周波数幅は27MHzと、21世紀現在の大容量・広帯域の電気通信を賄うには狭く、専ら古くからある比較的シンプルな通信方式が用いられている。
例えばモールス符号による電信振幅変調(AM)およびその応用である単側波帯(SSB)を利用した単信無線電話、低ボーレートのデジタル通信の一種であるRTTYなどが代表例である〔27MHz以上では周波数変調(FM)も利用される場合がある。〕。
いずれも、限られた周波数帯域を効率良く利用する為に様々な技術開発が行われ、20世紀の移動体通信における重要な技術であった。
衛星通信の台頭により重要度は低下しているが、地球表面上の任意の二点間の電気通信において、
その中間に中継設備等のインフラを必要とせず、地球の裏側までの通信が可能であり、
この特性を生かした利用がされている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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