翻訳と辞書 |
短鎖脂肪酸[たんさしぼうさん] 短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん、、Short-chain fatty acid)は脂肪酸の一部で、炭素数6以下のもので、具体的には酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸、吉草酸、カプロン酸、乳酸、コハク酸を指す。但し、乳酸、コハク酸は短鎖脂肪酸に含めないとする見解もある〔G.T. Macfarlane, G.R. Gibson. In : “Physiological and clinical aspects of short-chain fatty acids” J.H. Cummings, J.L. Rombeau, T. Sakata eds., Cambridge University Press, Cambridge. (1995). p. 87.〕〔坂田隆、市川宏文、短鎖脂肪酸の生理活性 日本油化学会誌 Vol.46 (1997) No.10 P1205-1212, 〕。 == 反芻動物における役割 == 摂取した飼料が反芻胃内で微生物の発酵を受ける反芻動物においては、この発酵の際に生じる短鎖脂肪酸(主に酢酸、プロピオン酸、酪酸)が主なエネルギー源となる。反すう胃内で生成した酪酸の多くは反すう胃粘膜でβ-ヒドロキシ酪酸に換されるため、肝門脈に現れるのはおよそ10分の1となる。このとき生成されるβ–ヒドロキシ酪酸も反すう家畜にとってはエネルギー源となる。また、プロピオン酸の多くは肝臓で糖新生に利用され、反芻動物の糖要求の多くはプロピオン酸からの糖新生によってまかなわれる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「短鎖脂肪酸」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|