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巨峰(きょほう)とは、ブドウの品種の一つである。 大井上理農学研究所の大井上康が、1937年より石原早生♀(ヨーロッパブドウ ヴィニフェラ種 Vitis vinifera x アメリカブドウ ラブルスカ種 Vitis labrusca)とセンテニアル♂(ヨーロッパブドウ ヴィニフェラ種 Vitis vinifera)を交配させて作出した日本原産のブドウである。 開発当初は「石原センテニアル」という品種名が付けられていたが、商品名であった「巨峰」の名称が広く普及したために現在では「巨峰」が品種名として定着している。名称の由来は大井上理農学研究所から見える富士山の雄大な景観にちなんで作出者の大井上康によって命名された。 他の種類のブドウと比べて、実が大きいことから、「ブドウの王様」とも広く賞賛されている。巨峰の形質濃度はヨーロッパ種が3/4、アメリカ種が1/4である。 == 重さ == 1粒の重量は10gから12g程度で、房の重量(粒数)と糖度には関連性があり、数が増えすぎると糖度は低下し色は薄くなる。一方、粒数を少なくすると色は濃くなり糖度は高くなるが生産者の手間が増え、単位面積当たりの収穫量は低下してしまうので、収量と味のバランスを考慮した条件で栽培が行われる。 果樹園では、一房を30粒から35粒程度に調整し重さが400gから450gになるように作られる。粒の数が多すぎた場合には約800gになる場合もある。35粒400gで作ると、糖度が上がり色も濃い紫色になるが、大房(800g)になると赤みがかかり品質的に等級が落ちてしまう。1950年代(昭和30年頃)に栽培価値が無いとされたのは、房の粒数を制限する栽培方法が開発されておらず、開花したままの房で生育させたため、糖度は上がらず色も薄く粒もまばらな果実(房)しか収穫出来なかった事が原因である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「巨峰」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kyoho (grape) 」があります。 スポンサード リンク
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