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石垣りん : ウィキペディア日本語版
石垣りん[いしがき りん]
石垣 りん(いしがき りん、1920年大正9年)2月21日 - 2004年平成16年)12月26日)は、詩人。代表作に「表札」。
東京都生まれ。4歳の時に生母と死別、以後18歳までに3人の義母を持つ。また3人の妹、2人の弟を持つが、死別や離別を経験する。小学校を卒業した14歳の時に日本興業銀行に事務員として就職。以来定年まで勤務し、戦前、戦中、戦後と家族の生活を支えた。そのかたわら詩を次々と発表。職場の機関誌にも作品を発表したため、銀行員詩人と呼ばれた。『断層』『歴程』同人。
第19回H氏賞、第12回田村俊子賞、第4回地球賞受賞。教科書に多数の作品が収録されているほか、合唱曲の作詞でも知られる。
== 年譜 ==

* 1920年 東京赤坂の薪炭商の第1子として生まれる。
* 1922年 弟(長男)が生まれる。
* 1924年 関東大震災の時の怪我が元で母、死去。同年に生まれた妹(次女)は、静岡県西伊豆の母の実家へ。
* 1926年 仲之町尋常小学校に入学。
* 1927年 父、亡妻の妹と再婚。
* 1929年 義母、死去。
* 1930年 父、再婚。
* 1931年 妹(三女)が生まれる。
* 1932年 赤坂高等小学校に入学。氷川図書館で詩集を読み、作文の時間に詩を提出していた。
* 1933年 妹(四女)が生まれる。
* 1934年 高等小学校を卒業、日本興業銀行に事務見習いとして就職。初任給は18円(昼食支給)。仕事の合間をぬって、『少女画報』『女子文苑』などに投稿する。
* 1935年 弟(次男)が生まれる。
* 1936年 妹(三女)が千葉県の伯父の養女に。翌月、妹(四女)が死去。
* 1937年 父、離婚。
* 1938年 父、再婚。西伊豆から妹(次女)が戻る。福田正夫の指導下、女性だけの同人誌『断層』を創刊。
* 1941年 『女子文苑』が『断層』に合併。
* 1942年 妹(次女)、死去。同年、父の前妻が死去。
* 1943年 弟(長男)、出征。
* 1943年 空襲で自宅が全焼、家族が離散する。敗戦後、10坪ほどの借家に家族6人(祖父、父、母、弟2人)が集まる。
* 1946年 職場の機関誌に詩を載せるようになる。
* 1948年 同人誌『銀河系』に参加。
* 1950年 メーデーに初参加。
* 1951年 『銀行員の詩集』(全国銀行従業員組合連合会刊行、選者壺井繁治大木惇夫)に4篇が収録。
* 1952年 『銀行員の詩集』(選者伊藤信吉野間宏)に4篇が収録。同アンソロジーは1960年まで計10冊刊行された。
* 1953年 祖父、死去。
* 1957年 父、死去。
* 1958年 椎間板ヘルニアのため入院。手術を4回行い、療養に1年ほどを要する。
* 1959年 第1詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』を刊行。快気祝いとして配る。
* 1965年 同人誌『歴程』に参加。1988年まで所属。
* 1968年 第2詩集『表札など』を刊行。
* 1969年 第2詩集『表札など』で第19回H氏賞を受賞。
* 1970年 一人暮らしを始める。
* 1971年 2冊の詩集および未刊詩篇を収録した『現代詩文庫46 石垣りん詩集』を刊行。これにより第12回田村俊子賞を受賞。
* 1973年 第1散文集『ユーモアの鎖国』を刊行。
* 1974年 母、死去。
* 1975年 日本興業銀行を定年退職(55歳)。
* 1979年 第3詩集『略歴』を刊行。第4回地球賞を受賞。妹(三女)、死去。
* 1980年 第2散文集『焔に手をかざして』を刊行。
* 1984年 第4詩集『やさしい言葉』を刊行。
* 1988年 弟(長男)、死去。第3散文集『夜の太鼓』を刊行。
* 1999年 NHK全国学校音楽コンクール課題曲として「この世の中にある」を作詞。
* 2000年 絶版となっていた第1~第4詩集の再刊が始まり、詩集としては異例の売れ行きを記録。
* 2004年 東京都杉並区の病院で死去。
* 2009年 静岡県南伊豆町の町立図書館内に「石垣りん文学記念室 」開設。開設にあたっては、全国から1400万円余の募金が寄せられた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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