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札幌軟石[さっぽろなんせき] 札幌軟石(さっぽろなんせき)とは、北海道札幌市南区で産出する凝灰岩の石材。単に軟石と呼ぶこともある。明治時代から昭和初期にかけて札幌市、小樽市周辺の建物の建設資材として用いられた。 == 概要 == 4万年前に支笏カルデラ(支笏湖を形成した火山活動)で大規模な火砕流が発生した。その際の噴出物は周辺を広く覆いつくし、北は現在の札幌市南区にまで達した。札幌軟石は、この火砕流の噴出物が固結したものである。1871年(明治4年)、札幌を訪れたお雇い外国人のA・G・ワーフィールド、トーマス・アンチセルが札幌南部の穴の沢(現在の札幌市南区石山地区)で発見した。大谷石よりキメが細かく適当な硬度を有していること、柔らかいため切り出しが容易であること、軽く保温性が良いことから開拓時代の主要建造物の資材として広く使われるようになった。 第二次世界大戦後、コンクリートブロックなどの普及により利用は激減、2007年現在では切り出している業者は僅かとなった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「札幌軟石」の詳細全文を読む
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