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石岡電気 : ウィキペディア日本語版
石岡電気

石岡電気株式会社(いしおかでんき かぶしきがいしゃ)は茨城県石岡市に存在した電力会社である。1911年(明治44年)11月に資本金5万円で浜兵右衛門が設立した。1931年(昭和6年)12月に北浦電気と合併し、茨城電気株式会社を設立した〔茨城県水戸市に本社を置き、1905年から1921年まで存在していた茨城電気株式会社とは異なる。〕。
== 沿革 ==
茨城県新治郡石岡町で醤油醸造業を営んでいた浜 兵右衛門は、1910年(明治43年)に関西旅行をした際、地方にも電灯が普及している様を見て石岡町の電化を企画する〔。資本金5万円の株式会社を設立して石岡町内に千灯の電灯を供給することを目標とした〔。1910年(明治43年)に石岡電気の設立願書を提出し、1911年(明治44年)5月25日に営業許可が下りると、早速株式の募集を始めた〔〔。しかし、浜は町外から資金を集めることを嫌ったため、資金集めには苦労が生じたとされる〔。
1911年(明治44年)11月に創立総会を開き、資本金5万円の石岡電気が設立された〔。石岡電気は電源開発に取り掛かるが、石岡町付近の加波山系には水力発電に適切な河川が見つからなかったため、火力発電により電力供給をすることとした〔。サクションガス力発電所の建設を始め、1912年(大正元年)10月28日に竣工と同時に石岡町内445戸に電力供給を行った〔〔〔。
1914年(大正3年)に第一次世界大戦が勃発すると、好景気の中で需要が増加し、1917年(大正6年)には新治郡志筑村・同郡新治村、東茨城郡竹原村・同郡堅倉村へも供給区域が拡大した〔。需要増加により電力供給量は不足し、また燃料用コークスの価格が高騰したことから、利根発電からの受電を計画する〔。利根発電は1915年(大正4年)7月に岩室発電所(10,800キロワット)を竣工したばかりで電力が余っており、石岡電気は安価で電力購入を行えた〔。
1919年(大正8年)8月10日には、高浜電気株式会社からサクションガス力発電所を含む設備・権利の全てを譲り受けた〔。この高浜電気は石岡町と隣接する高浜町に存在した電力会社である〔。広瀬慶之助によって設立され、1913年(大正2年)10月5日に開業した高浜電気は、当初はサクションガス力発電によって電力供給を行っていた〔〔。しかし、火災により発電所の再建設を余儀なくされた結果、石岡電気から売電した方が経済的だという経営判断を下した〔〔。その後、石岡電気と高浜電気の社長同士で協議し、高浜電気の設備・権利を石岡電気に譲渡することとなった〔〔。
高浜電気との合併後、石岡電気は北総電気株式会社・三郷電気株式会社を立て続けに吸収する〔。まず1927年(昭和2年)12月26日に新治郡石岡町に本社を置く北総電気と合併した〔〔〔。1927年(昭和2年)3月時点での北総電気の資本金は10万円(払込5万円)であり〔、1926年(昭和元年)末時点では猿島郡3村、北相馬郡3村に電力供給を行っていた〔。昭和3年1月1日には行方郡玉川村に本社を置く三郷電気と合併した〔〔。1927年(昭和2年)3月時点での三郷電気の資本金は7万円(払込4万2千円)であり〔、1926年(昭和元年)末時点では行方郡3村に電力供給を行っていた〔。
合併に伴い供給区域・需要は増加したが、火力発電は効率が悪く故障も生じやすいため、石岡電気は安定した水力電源からの受電を計画する〔。石岡電気は茨城電力から受電することを決め、水戸・石岡間に38.6キロメートル(24マイル)の1万ボルト送電線を架設した〔。石岡電気本社内に変電所を設けて1922年(大正11年)8月13日に受電を開始した〔。茨城電力からの受電と同時期に石岡町内の火力発電所は廃止された〔。
1931年(昭和6年)12月には石岡電気と北浦電気株式会社が合併し、茨城電気株式会社が設立された〔。茨城電気の資本金は152万5千円(払込142万9,645円)とし、本社所在地を茨城県新治郡石岡町石岡に置いた〔。社長には浜兵右衛門が就任した〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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