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石油工業 : ウィキペディア日本語版
石油化学[せきゆかがく]

石油化学(せきゆかがく、英語:petrochemistry)または石油化学工業とは、石油、または天然ガスなどを原料として、合成繊維合成樹脂などを作る化学工業の一分野である。生成物が燃料潤滑用油など、石油精製業に属している場合はここには含まない。
== 概要 ==
石油化学は石油から化学製品を作り出す化学であるが、具体的にはナフサを用いる。ナフサは低沸点の石油成分であり、そのものは何種類かの炭化水素の混合物である。そのため必要な化合物を得るために幾つかの工程を必要とする。石油化学で用いられる主要な化合物はエチレンプロピレンブチレンなどのオレフィン系炭化水素とベンゼントルエンキシレンの芳香族炭化水素(いわゆるBTX)である。このうち、芳香族炭化水素はもとから含まれているが、エチレンなどのアルケンは含まれていない。これらの化合物はナフサをクラッキングすることで得る。そして、クラッキングをした後に精留することで、様々な化合物を単離するのである。
単離後はそれぞれの化合物を化学反応することによって必要な化合物を作る。そのうち最も重要なものはエチレンであるので、まずこれについて述べる。エチレンはπ結合を持つ反応性に富んだ化合物で、ポリエチレンエポキシエタンエチレングリコールエタノールアセトアルデヒド塩化ビニル酢酸ビニルなどの原料となる。これらの化合物は高分子の単量体や溶媒などとして用いられる。プロピレンはポリプロピレンアクリロニトリルグリセリンなどの材料となる。ブチレンは無水マレイン酸メチルエチルケトンの原料となる。ベンゼンはフェノールニトロベンゼンの原料であり、間接的にアジピン酸の材料となる。トルエンはトリニトロトルエン安息香酸の原料となり、キシレンはテレフタル酸フタル酸などの原料となる。また、そのものを溶媒として用いることも多い。
石油化学は有機化合物を用いるので有機化学との関係が深いほか、工業的に製品を作る必要があるので触媒化学も重要である。また、多くの工業化学同様化学工学は製品の分離などに不可欠である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「石油化学」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Petrochemistry 」があります。



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