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石鎚山 : ウィキペディア日本語版
石鎚山[いしづちさん]

石鎚山(いしづちさん、いしづちやま)は、四国山地西部に位置する標高1,982mので、近畿以西の西日本最高峰である〔日本国内では石鎚山より西に、また南に、それより高い地点はない。〕。愛媛県西条市久万高原町の境界に位置する。
石鉄山石鈇山石土山石槌山あるいは伊予の高嶺などとも表記される。『日本霊異記』には「石槌山」と記され、延喜式の神名帳では「石鉄神社」と記されている。前神寺および横峰寺では「石鈇山(しゃくまざん)」とも呼ぶ〔『日本歴史地名大系39 愛媛県の地名』 平凡社、1980年〕。
== 概要 ==
石鎚山は、山岳信仰修験道)の山として知られる。日本百名山日本百景の一つであり、日本七霊山のひとつとされ、霊峰石鎚山とも呼ばれる。石鎚山脈の中心的な山であり、石鎚国定公園に指定されている。
正確には、最高峰に位置する天狗岳(てんぐだけ、標高1,982m)・石鎚神社山頂社のある弥山(みせん、標高1,974m)・南尖峰(なんせんぽう、標高1,982m)の一連の総体山を石鎚山と呼ぶ。
三角点は天狗岳や弥山には設置されておらず、弥山の北西にある1,920.63mのピークに三等三角点「石鎚山」が設置されている〔国土地理院 基準点成果等閲覧サービス 〕。石鎚山系の一等三角点「面河山」は南西側の二ノ森山頂(1,929.24m)に設置されている。
第三紀の1500万年前ごろまで、火山として活動しており、山体は三波川変成帯を覆う、安山岩からなる〔田代博、藤本一美、清水長正、高田将志 『山の地図と地形』 山と渓谷社、1996年〕。この安山岩は山頂の南側の面河渓を中心とする直径約7kmに分布しており、カルデラを形成していた。ちなみに、このカルデラは日本で一般的なじょうご型カルデラではなく、環状割れ目噴火によるバイアス式カルデラである。約2万年前の最終氷期にこの辺りは周氷河作用がはたらき、岩石が砕かれ岩稜の山が形成されたと推定される〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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