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砂のクロニクル : ウィキペディア日本語版
砂のクロニクル[すなのくろにくる]

砂のクロニクル』(すなのクロニクル)は、船戸与一の小説、またこれを原作にした演劇である。
中東の少数民族クルド人。その独立のための武装蜂起を話の中心にして、クルド・ゲリラのハッサン、革命防衛隊副部長ガマルと隊員のサミル、複雑な過去を持つ女シーリーン、そして日本人の武器密輸業者「ハジ」、そして別人だが同じ名前を持つもう一人の「ハジ」の思惑と戦いを描いた、1980年代末期のイランを舞台にした作品である。
この作品で船戸は、第5回山本周五郎賞と第10回日本冒険小説協会大賞国内部門大賞を受賞した。映像化が非常に難しい船戸作品の代表格でもあるが、その後劇団ピープルシアター、脚本・演出森井睦によって舞台化された。この舞台では、登場人物のサミルをメインに物語を展開している。
この作品では、各章(この作品では第○の奏と示している)で登場人物の誰をメインにしているかを表すために、西暦(グレゴリオ暦)の他にペルシア暦(ジャラリ暦)とイスラム暦(ヒジュラ暦)も使用している。
*初出 『サンデー毎日』1989年6月10日号 - 1991年1月13日号
*単行本 毎日新聞社、11月
*文庫 新潮文庫で上・下巻、1994年12月
*2次文庫 小学館文庫で上・下巻、2013年
== 主要登場人物 ==
西暦
*駒井克人(通称「ハジ」、武器密輸業者)
*もう一人の「ハジ」(隻脚の日本人)
*ゴラガジビリ(グルジアの武器密売業者、駒井の知人)
ペルシア暦
*サミル・セイフ(革命防衛隊隊員)
*ガマル・ウラディ(革命防衛隊副隊長・クーデターの首謀者)
*シーリーン(サミルの姉)
イスラム暦
*ハッサン・ヘルムート




抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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