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砲 : ウィキペディア日本語版
大砲[おおづつ, たいほう]

大砲(たいほう)は、火薬の燃焼力を用いて大型の弾丸砲弾)を高速で発射し、弾丸の運動量または弾丸自体の化学的な爆発によって敵および構造物を破壊・殺傷する兵器武器)の総称。火砲(かほう)、とも称す。
== 概要 ==

これに分類される火器重火器であり、よりも口径が大きい物とされる。ただし、この銃と砲との境界となる口径のサイズはや時代によって異なる。数える際の単位は挺ではなくである。一般的には「銃よりも威力(殺傷力や破壊力)の大きく、個人では扱えない大きな火器」と認識される。大砲の弾を砲弾といい、大砲を専門に扱う兵を砲兵、特に発射する人を砲手という。
大砲の役割は敵を容赦なく攻撃し、防御の壁を打ち砕くことにある。こういった大砲の威力を決定づける要素とは、『射程』『精度』『発射速度』『機動性』『貫通力』『砲弾運動エネルギー』『砲弾炸薬(形状含)』『破片殺傷性』の8つである。
なお、火器および漢字漢語が発祥した中国の原義では、「砲」とは投石器の類も含む大質量弾の投射兵器全般を指すものである。これに対し「銃」は金属筒に弾火薬を充填する機械構造を指すものであり、元来、銃と砲は単にサイズで区別される同列の概念ではない。従って大砲=大型の銃であり「大銃」という概念が成立しうる。実際に佐賀藩が大砲製造のため設置した部署は「大製造方」といい、幕末頃まで大銃という語が存在した。また日本では古来より鉄砲というように、大きければ砲という認識が確固としてあったわけでもない。
銃は手段、砲は目的を指すものともいえる。似たような事が自走砲戦車にも言え、戦車とは戦術目的上の概念であり、その手段として自走砲の形態をとっている。初期の戦車は大砲を備えていないものもあった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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