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砲兵 : ウィキペディア日本語版
砲兵[ほうへい]

砲兵(ほうへい、)は、陸上戦闘を行う兵科の1つであり、火砲(大砲)・ロケットミサイルによる支援攻撃を担っている。日本陸上自衛隊では特科(とっか)と称される(自衛隊用語
== 概要 ==

20世紀初頭、特に第一次世界大戦以降において砲兵が多用する間接射撃による攻撃は、目標へ正確に弾着でき、自らの位置が露呈しない限りにおいては非常に有効な方法である。また、戦闘前面から数km以上離れた位置から射撃出来るため、直接射撃による攻撃を受けて部隊が損耗する危険を小さく出来る。特に比較的低コストである砲弾を多量に投射出来る大口径の火砲を多数並べて一斉に射撃する攻撃では、強固な陣地構築物を除いてあらゆる目標物が広範囲に破壊できる。
有史以来、砲兵と火砲は野戦において重要な役割を果たしてきた。特に三十年戦争ナポレオン戦争では、カノン砲(加農砲・加農)や榴弾砲を持つ砲兵の有無、火砲の数と配備位置が勝敗を決した。さらに、攻城戦においては大口径の重砲が無くては外壁を打ち崩せなかった。
近代的な火薬装薬)を使った火砲は15世紀頃からみられるが、それらを扱う専門の兵科たる「砲兵」が確立されたのは18世紀フランスであり、砲術家ジャン=バティスト・ヴァケット・ド・グリボーバルによる組織改革に端を発する。それ以前は火砲の運搬は民間の請負業者(軍夫)の仕事であったが、グリボーバルは運搬・整備・射撃までの一連を、軍の将兵(砲兵)の任務とした。また、砲兵将校を育成するための軍学校を設立し、砲術理論および戦術を教授した〔マクニール (2002) p.230〕。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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