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硝酸態窒素[しょうさんたいちっそ] 硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ、nitrate nitrogen)とは、硝酸イオンのように酸化窒素の形で存在する窒素のことである。通常はNO3-の形の硝酸イオンに金属が結合した硝酸塩の形で存在しているが、このうちNの部分だけをとって硝酸態窒素という。また硝酸態窒素は通常、窒素化合物の酸化によって生じる最終生成物である。 == 土壌中の硝酸態窒素 == 通常、土壌中の無機窒素は、アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素の3つの形で存在する。通常、有機物が分解されるとまずアンモニア態窒素が生成される。また、硫安、尿素などのアンモニア態窒素の肥料が施肥されることもある。これらのアンモニア態窒素は土壌中の硝酸菌の作用で亜硝酸態窒素を経て硝酸態窒素にまで変換されることがある(詳細は硝化作用、硝酸化成を参照のこと)。 なお、植物が利用している土壌中の無機態窒素の同化については、アンモニア態窒素は直接有機態窒素へと同化され、硝酸態窒素は酵素の働きによる還元過程を経て有機態窒素へと同化されることとなる〔小山里奈、「植物の窒素吸収と同化:硝酸態窒素に対する種の依存性と反応性」環境科学会誌17(3):205-210(2004) 〕。 また、窒素肥料の中には硝酸アンモニウムや硝酸ナトリウムなど元から硝酸態窒素が大量に含まれているものもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「硝酸態窒素」の詳細全文を読む
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