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硫化カリウム[りゅうかかりうむ]
硫化カリウム(りゅうかカリウム potassium sulfide)は化学式K2Sで表される無機化合物。結晶構造は逆蛍石型で、小さなカリウムイオンK+による立方体の内部に、大きな硫化物イオンS2−が入り込む構造となっている〔Holleman, A. F.; Wiberg, E. "Inorganic Chemistry" Academic Press: San Diego, 2001. ISBN 0-12-352651-5.〕。その格子定数はa = 7.39Åである〔『化学大辞典』 共立出版、1993年〕。 硫化物イオンは電荷密度の高い陰イオンであり、加水分解により水酸化カリウムと硫化水素カリウムに分解される。このため水溶液は強アルカリ性を示す。 :K2S + H2O → KOH + KSH カリウムと硫黄との直接反応により合成され、実験室レベルでは、通常は無水液体アンモニア中で反応を行う。 == 用途 == 花火の火薬として直接使用されてはいないものの燃焼中に生成し、花火の発色に効果を表す〔Shimizu, Takeo. "Fireworks: the Art, Science, and Technique." Pyrotechnica Publications: Austin, 1981. ISBN 0-929388-05-4.〕。ほかのアルカリ金属の硫化物と同様、硫化物イオンの供給源として用いられ〔、医薬品の中間原料や分析試薬としても使用される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「硫化カリウム」の詳細全文を読む
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