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硫安 : ウィキペディア日本語版
硫酸アンモニウム[りゅうさんあんもにうむ]

硫酸アンモニウム(りゅうさんアンモニウム、)は硫酸のアンモニウム塩で、化学式 (NH4)2SO4 で表される化合物。硫安とも呼ばれる。
無色の結晶で、水に易溶。空気中で熱すると 120 で分解を始め 357 でアンモニアを放って融解する。
代表的な窒素肥料の1つ。即効性であるが、窒素分が吸収された後に硫酸イオンが遊離硫酸硫酸カルシウムとして残り土壌は性化するため、現在では尿素の方が使用量が多い。硫酸は原料のアンモニア供給源の違いにより合成硫安、回収硫安、副生硫安に分けられる。合成硫安は合成アンモニアと硫酸との中和で得られるもので、最も一般的である。
硫安は、スキー場などでスノーセメントとしてシャーベット状の雪を固めるために使われることもある。
生化学では、タンパク質沈殿させるために用いられる(硫安分画:塩析
消火剤として使用される場合もある。
石膏亜硫酸ガスを利用して合成されるものもある。回収硫安はナイロン原料のカプロラクタム製造の際の廃液などから回収されるものである。副生硫安は製鉄所などでの石炭乾留に際して副生するアンモニアを硫酸に吸収させて得られるもので、生産量は少ない。
硫酸アンモニウムの2008年度日本国内生産量は 1,412,414 t、消費量は 21,246 t である。副生硫安の2008年度日本国内生産量は 286,466 t である〔化学工業統計月報 - 経済産業省〕。
== 参考文献 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「硫酸アンモニウム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ammonium sulfate 」があります。



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