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『硫黄島からの手紙』(いおうじまからのてがみ〔本作が製作された2006年当時の「硫黄島」の正式な呼称は「いおうじま」であったが、2007年に「いおうとう」に変更されている。詳細は硫黄島参照。〕、''Letters from Iwo Jima'')は、2006年のアメリカ合衆国の戦争映画である。『父親たちの星条旗』(''Flags of Our Fathers'')に続く、第二次世界大戦における硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた「硫黄島プロジェクト」の日本側視点の作品である。劇中の栗林忠道陸軍大将の手紙は、彼の手紙を後にまとめた『「玉砕総指揮官」の絵手紙』(栗林忠道・著 吉田津由子・編)に基づいている。監督やスタッフは『父親たちの星条旗』と同じくクリント・イーストウッドらがそのまま手掛けた。当初のタイトルは『''Red Sun, Black Sand''』。ワールドプレミアは2006年11月15日に日本武道館で行われた。また、日本国内でテレビスポットにHDが採用された最初の作品である。 == 概要 == 硫黄島で圧倒的な兵力のアメリカ軍と死闘を繰り広げた栗林忠道陸軍大将指揮による日本軍将兵と、祖国に残された家族らの想いが描かれる。ストーリーはタイトルである栗林や西郷が家族へと向けた手紙を基に展開される。 監督は当初、日本人を起用する方向だったが、前作『父親たちの星条旗』を撮影中にイーストウッド本人が自らでメガホンを取る意思を固めたという。資料を集める際に日本軍兵士もアメリカ軍兵士と変わらない事がわかったというのがその理由である。 『父親たちの星条旗』クランクアップまもなくから撮影が進められ、撮影の大部分は、カリフォルニア州バーストゥ近郊の噴石丘と溶岩層で出来た地帯であるピスガ・クレーター周辺で行われた。戦闘シーンやCGの一部は『父親たちの星条旗』からの流用である。また、硫黄島での映画ロケが、1日だけ東京都から許可された。このとき撮影された映像は、栗林が防衛計画を立てるために海岸の調査を行うシーンや、オープニングで摺鉢山頂上に建立されている硫黄島の日本軍側慰霊碑から、島全体を見下ろしていくシーンなどに使用された。 全世界における配給はワーナー・ブラザーズ。日本では、2006年10月28日に公開された『父親たちの星条旗』に続き、同年12月9日より劇場公開がスタートした。アメリカ国内での公開は賞レース等の兼ね合いもあり紆余曲折したが、2006年内に公開される事が決定、12月20日よりニューヨークやロサンゼルスで限定公開され、翌2007年1月からアメリカ全土に拡大公開された。公開時期の変更は、関係者や批評家・記者向けの試写の評判が良かったためだとされる。また、この措置により『父親たちの星条旗』と共に第79回アカデミー賞の対象作となり、作品賞・監督賞・脚本賞・音響編集賞にノミネートされ、音響編集賞を受賞した。 2007年4月20日には、DVDが発売・レンタル開始。8月10日に、HD DVD / Blu-ray Discが発売。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「硫黄島からの手紙」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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