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硫黄細菌(いおうさいきん)とは、硫黄および無機硫黄化合物を酸化、または還元して得られたエネルギーで生活する細菌類の総称〔硫黄細菌 いおうさいきん sulfur bacteria ブリタニカ国際大百科事典〕。 真正細菌類のチオバクテリウム科に属するもので、チオバクテリアとも称するチオバクテリウム、チオバチルス、チオスピラなどが主な属である〔。 チオバクテリウムは海水にいるもの、一般の土壌にいるものなどがあり、桿菌で非運動性である。 チオバチルスは水中または土中におり、小さな桿菌で非運動性または一端に鞭毛を有して泳ぐ。 チオスピラはやや曲がった桿菌で、両端がややとがり、鞭毛をもって泳ぐ。 ベッギアトアは大きく、下水溝などに肉眼でも認められるような糸状体をつくる。 チオスリックスもまた糸状で、硫化水素の存在する水中に住み、細菌内に、硫黄粒を形成する。 硫化水素を酸化する反応式はH₂S+1/20₂=H₂O+S+176kJ。ベギアトアなど無色の硫黄細菌はこのとき発生するエネルギーで炭酸同化すなわち化学合成を行う。 上記のような化学合成生物である硫黄細菌のほかに、光合成細菌である緑色硫黄細菌・紅色硫黄細菌などを含めて硫黄細菌とよぶ場合もある〔いおう‐さいきん〔いわう‐〕【硫‐黄細菌】 デジタル大辞泉〕。有色バクテリア中のクロロビウムは沼水に生育し、嫌気的に硫黄化合物を水素受容体として光合成する。紅色硫黄細菌はバクテリオクロロフィルを持ち、光合成を行う。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「硫黄細菌」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sulfur bacteria 」があります。 スポンサード リンク
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