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電磁シールド(でんじシールド)とは、導体製の障壁で二つの場所を仕切って、二つの場所の間を電磁場が流れるのを制限するための処理である。 代表的な例としては、電気装置を外界から隔てるために囲いを設けたり、ケーブルが通る場所の環境から電線を隔てるために、ケーブルにシールドを施したりといったことが挙げられる。 無線周波数の電磁波を遮断するために電磁シールドを用いることは、RF 遮蔽(アールエフしゃへい)としても知られている。 電磁シールドは、電波、電磁場、静電場の結合を低減させることができるが、しかしながら、静磁場や低い周波数の磁場を低減させることはできない(静電場を遮断させるために用いられる導体の囲いはファラデー・ケージとして知られている)。 電磁シールドで低減される量は、シールドに使用する物質、その厚さ、遮蔽する容積と対象とする場の周波数、大きさ、形、遮蔽板の中の入射する電磁場に対する開口部の向きに非常に依存する。 == 用いられる物質 == 電磁シールドに用いられる代表的な物質としては、板金、金属メッシュ(metal mesh)、発泡金属(:en:metal foam)、プラズマ(イオン化された気体)がある。 遮蔽またはメッシュのどの穴も、中に入って来ようとする電磁波の波長よりも極めて小さくなければならない。そうでないと、囲いは穴のない連続した導体面に有効に近似できない。 ほかに一般的に用いられる遮蔽方法は、特にプラスチックの囲いに格納された電子製品で用いられる方法であるが、囲いの内側を金属インクまたは同様の物質でめっきすることである。金属インクは、非常に小さな微粒子の形で適切な金属(一般的には銅またはニッケル)が詰め込まれたキャリア材料で作られている。金属インクは囲いの上へ噴霧され(かつては乾式)、金属の連続した伝導層を作る。伝導層は機器の筐体グラウンドに電気的に接続することができ、このようにして有効な電磁シールドが実現される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電磁シールド」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electromagnetic shielding 」があります。 スポンサード リンク
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