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断熱消磁[だんねつしょうじ] 断熱消磁(だんねつしょうじ)は極低温領域での冷却法の一つ。液体ヘリウムを用いた蒸発冷却や希釈冷凍では冷やせない超低温の冷却が可能である。以下に断熱消磁の原理について説明する。 零磁場下の常磁性体のスピンは任意の方向を向きその磁化は零である。強い磁場下にある常磁性体を十分冷却した後、断熱状態で磁場を下げる。この時、断熱状態であるためエントロピーは変化しないが磁化は小さくなる。磁化と温度は比例関係にあるため、磁場が下がった分、常磁性体の温度は下がる。 銅の核スピンを利用した核断熱消磁法では10T程度の磁場下で10mK程度まで冷却し、0.1mK以下の温度の生成が行われている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「断熱消磁」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Magnetic refrigeration 」があります。
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