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祖母山[そぼさん]
祖母山(そぼさん)は、大分県と宮崎県の県境にある標高1,756mの山で、宮崎県の最高峰である。日本百名山の一つに選定されている。 == 概要 == 祖母山は熊本県、大分県ならびに宮崎県の3県にまたがる祖母連山の主峰で、山頂部は大分県豊後大野市、竹田市および宮崎県西臼杵郡高千穂町の境にある。火山活動によって形成された山であるため巨大な花崗岩が随所に見られ、低山部では渓谷、中高山部では断崖が多い地形である。 ブナ、ツガなどの原生林に覆われており、低地は照葉樹林帯、中腹は針葉樹林帯、山頂付近はスズ竹、ブナ帯が見られる。ウバタケニンジンは祖母山系と四国の一部にしか見られない植物で、祖母山を別名、姥岳(ウバタケ)と呼ぶことから、発見者の牧野富太郎がこのように名付けた。ミヤマキリシマやリンドウ、モミジも自生している。特別天然記念物のニホンカモシカの生息南限地帯とされているほか、ヤマネ、ニホンジカも見られる。 祖母山周辺は銅、錫、鉛やマンガン、水晶などの鉱物資源が豊富で江戸時代から昭和中期まで採掘が行われていた。祖母山の麓に遺構が残る尾平鉱山は、元和3年(1617年)に開鉱され、昭和29年(1954年)に閉山されるまで日本有数の鉱山として栄えた。このほかにも大分県側に九折鉱山、木浦鉱山、宮崎県側に見立鉱山、土呂久鉱山などがあった。 登山ルートは整備されたコースから、断崖を登りながら進むコースまであり、四季を通じて登山客が訪れる。頂上付近はどのコースを辿っても急な岩登りコースがあらわれる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「祖母山」の詳細全文を読む
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