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神の時こそいと良き時 : ウィキペディア日本語版
神の時こそいと良き時[かみのときこそいとよきとき]

神の時こそいと良き時』(''Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit'')BWV106は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1707年から1708年頃に作曲したと推察される教会カンタータ。通称は「哀悼行事」(''Actus Tragicus'')。全4曲からなり、当時の死生観を反映した作品として、また草創期の素朴な作品として重視する愛好家も多く、のちの整然としたカンタータとは違う構造もあいまって、非常に人気の高いカンタータの一つである。
==概要==
バッハ本人の手による資料は失われており、18世紀後半に作成された総譜のコピーが最古の資料である。別名の「哀悼行事」とは、そのコピーのタイトルである。このタイトルと歌詞の内容から、葬儀の時に演奏するものと推測されている。科学的根拠に拠らない19世紀の研究では、1707年8月14日に執り行われた母方の伯父トビアス・レンマーヒルトに捧げたものと推測していた。新説の中には、もっと規模が大きいオラトリオの一部ではないかというものもある。根拠は例のタイトルの Actus であるが、このタイトル自体もバッハ自身がつけたものかどうか疑わしい。
台本作者は不明。ただし、神学者ヨハン・オレアリウスが1668年に出版した詩集「キリスト教の祈りの学校」(''Christliche Bet-Schule'')が手本ではないかと推測されている。他のミュールハウゼン時代のカンタータと同じく、聖書の文言ややコラールを組み合わせて一連の音楽にまとめている。しかし他の作品と違い、全体を支配する聖句を持たない。聖書全体から寄せ集めたばらばらの聖句からなるが、「旧約聖書に則った『原罪に対する契約としての死』から新約聖書に則った『救いとしての死』への変容」というテーマの構築に成功している。
楽器編成はリコーダー2本とヴィオラ・ダ・ガンバ2挺、そして通奏低音からなる。106番特有の現象として、2種の調性がある。ヘ長調と変ホ長調を併記した資料が多い。この全音差は2種類のピッチ表記法が原因であって、106番に2つの稿があるわけではない。変ホ長調版は、合唱やオルガンのピッチに合わせたコールトーン表記で「旧バッハ全集」が用いた。一方のヘ長調版は管楽器のピッチに合わせたカンマートーン表記で「新バッハ全集」が用いている。以下の本文ではカンマートーンに続けて括弧内にコールトーンを記す。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「神の時こそいと良き時」の詳細全文を読む



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