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神はいにしえよりわが王なり : ウィキペディア日本語版 | 神はいにしえよりわが王なり[かみはいにしえよりわがおうなり]
『神はいにしえよりわが王なり』(Gott ist mein König)BWV71は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1708年2月4日のミュールハウゼン市参事会員交代式のために作曲した教会カンタータ。全7曲からなり、バッハの生前に印刷譜が発売された唯一のカンタータとして知名度が高い。 ==概要== 市参事会員の交代式のために、バッハはミュールハウゼンでこの71番を、ライプツィヒで119・193・120・29・69番の計5曲を残している。両市は領主が直接支配するヴァイマルやケーテンと違い、市の有力者で構成する参事会で市政を担当していた。そのメンバーが神の御前での交代式を執り行う際に、バッハのカンタータが演奏された。 前述のように、初演直後にミュールハウゼン市が印刷出版している。バッハの自筆総譜やオリジナルのパート譜も伝承されており、保存状態はきわめて良好である。ミュールハウゼン時代の代表曲とされる106番と同様に、聖句やコラールを寄せ集めて一連のストーリーを組み立てている。骨子となるのは、神を王として崇め、慈しみを求める詩篇第74篇で、12節から19節にかけてを抜粋したうえで、若干の聖句や自由詩を付加したものである。 素朴なミュールハウゼン時代の作品でありながら、やはり市の行事に提供した曲だけあって群を抜く規模の大きさを誇る。オーケストラ編成は、トランペット3とティンパニからなるファンファーレ群、リコーダー2・オーボエ2・ファゴットからなる木管楽器群、弦楽器群の3群にオルガンと通奏低音が交代で伴奏を重ねていく。ヴァイマル時代以後の生前としたコンチェルト様式には達していないが、器楽による歌詞のないモテットとも言える華やかな演奏である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神はいにしえよりわが王なり」の詳細全文を読む
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