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神代文字(じんだいもじ、かみよもじ)とは、漢字伝来以前に古代日本で使用されたと紹介された多様な文字、文字様のものの総称である。江戸時代からその真贋について議論の対象となっており、偽作と主張されているものが多い。 == 概説 == 漢字伝来以前に使用された文字であるとして紹介された文字、文字様のものに用いられる名称である。 神話や古史古伝に深く結びつき神代に使用された文字であると主張されているものと、後代になって神代文字の一種とみなされるようになったものとがある。 主に神社の御神体や石碑や施設に記載されたり、神事などに使われており、一部の神社では符、札、お守りなどに使用するほか、神社に奉納される事もあった。機密文書や武術の伝書のほか、忍者など一部の集団で秘密の漏えいを防ぐために暗号として使用されたという。また、江戸時代の藩札の中には、偽造防止のため意図的に神代文字を使用したものもある。 鎌倉時代のころから朝廷の学者によって研究されたほか、江戸時代にも多くの学者に研究されたが、近代以降は、現存する神代文字は古代文字ではなく、漢字渡来以前の日本に固有の文字はなかったとする説が一般的である。その一方で、神代文字存在説は古史古伝や古神道の関係者を中心に現在も支持されている。 伊予文字、秀真文字(ほつまもじ)と呼ばれてきた〔佐治芳彦『古史古伝入門―正史に埋もれた怨念の歴史 (トクマブックス)』徳間書店 新書 - 1988/10 ISBN 4195037557〕〔原田実『古史古伝論争とは何だったのか』・新人物往来社『歴史読本』2009年8月号〕ヲシテについて、日本の古代に実在した文字であるとする説がある〔池田 満『「ホツマツタヱ」を読み解く―日本の古代文字が語る縄文時代』 展望社 2001/11 ISBN 4885460832〕〔池田満監修、青木純雄、平岡憲人著『よみがえる日本語』明治書院 2008年5月 ISBN 9784625634079〕。 明治時代のころまでは、単に「古い時代にあった(未知の)文字」という意味で「古代文字」と呼ばれるものもあり、遺跡や古墳、山中で発見された文字様のものがそう呼ばれた。この例としては、筑後国で発見され、平田篤胤の著書で有名になった筑紫文字、北海道で発見されたアイノ文字等がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神代文字」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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