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神奈川県道片瀬大磯線 : ウィキペディア日本語版
神奈川県道片瀬大磯線[かながわけんどう かたせおおいそせん]

神奈川県道片瀬大磯線 (かながわけんどう かたせおおいそせん)とは、現在の国道134号西半部の前身に当たる神奈川県道である。計画設計段階(1930年)の公式名称は「湘南海岸道路」または「湘南開発道路」〔道路改良会『道路の改良』〕であるが、着工(1931年)段階から国道昇格段階(1953年)までは一般的呼称として「湘南遊歩道路」が用いられた。「湘南遊歩道」、「遊歩道路」、「湘南道路」、初期には「湘南公園道路」、「湘南海岸公園道路」、「湘南パークウェー」〔道路改良会『道路の改良』〕とも呼ばれた。
== 概要 ==

* 官選第15代神奈川県知事・山縣治郎が推進した国際観光地化計画の中心をなす企画であった。
* 先に工事が進んでいた魚附砂防林を縦貫して、往復2車線のコンクリート舗装による幅員12mの車道を中心に、幅員2.25mの山手歩道、幅員3.6mの海岸歩道(逍遙道ともいう)を設け、片瀬西浜から鵠沼海岸にかけては海側に幅員5.5m - 7.5mの乗馬道が設けられた〔神奈川縣土木部『直営執行府縣道片瀬大磯線道路新設工事概要』(1936年10月20日)〕。
* 海岸の展望を期待して、ことに現在の片瀬海岸 - 鵠沼海岸の区間は海岸砂丘列第一列の頂上部に設けられたが、現在は砂防林の生長に伴い海岸部を通りながら橋梁上を除き海の見えない道路になった。
* ほぼ現在の国道134号西半部の経路であるが、藤沢町西部(辻堂地区)から茅ヶ崎町東端には横須賀海軍砲術学校辻堂演習場が設置されていたため、これを迂回し、浜見山交番前交差点から浜見山交差点までは現在の神奈川県道308号辻堂停車場辻堂線(当時の名称は「昭和通り」)、浜見山交差点から浜須賀交差点までは現在の神奈川県道30号戸塚茅ヶ崎線を経由していた。
* 将来的には鎌倉と箱根を結ぶ国際観光ルートの一部となる予定だった。
* 折からの世界恐慌勃発に対応する失業救済対策の一端としての性格も持つことになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「神奈川県道片瀬大磯線」の詳細全文を読む



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