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神聖語 : ウィキペディア日本語版
ノミナ・サクラ
ノミナ・サクラ ( ノーミナ・サクラ、単数形 ノーメン・サクルム) は、神聖名を意味するラテン語で、ギリシャ語ラテン語コプト語の早期の聖典写本において、いくつかの頻出する神の名や称号を省略して書く伝統を指して用いられる。ブルース・メッツガーの著書『Manuscripts of the Greek Bible』(ギリシャ語聖書の写本) には、ギリシャ語パピルスから15のノミナ・サクラを羅列している。ギリシャ語で「神、主、イエス、キリスト、子、精霊、ダビデ、十字架、母、父、イスラエル、救い主、人、エルサレム、天国」にあたる語である。「母」を意味するノミナ・サクラは西暦4世紀になるまで出現しなかったが、他のすべてのノミナ・サクラは西暦1-3世紀のギリシャ語写本に見えている。省略形はオーバーラインによって示される。
このノミナ・サクラが、単に手間を節約するために行ったものなのか、それともオーバーラインを付した語は実際に神聖な意味を持っていたのかについては、議論がある。
西暦1世紀の頃(正確な日付は不明)、ノミナ・サクラはキリスト教の刻文でギリシャ文字を並べた形に短縮表記されるようになった。イエス()は IH (イオタ・エータ)、IC (イオタ・シグマ)、IHC (イオタ・エータ・シグマ)、キリスト() は XC (カイ・シグマ)、XP (カイ・ロー)、XPC (カイ・ロー・シグマ) と書かれた。ここで C はギリシャ文字の三日月形のシグマである。シグマのかわりに同音のラテン文字である S を使って IHS または XPS のように書くこともあった。
この伝統は古代ヌビア語教会スラブ語の写本にも見られる。ティトロを参照。

==ギリシャ文字のノミナ・サクラの一覧==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ノミナ・サクラ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nomina sacra 」があります。



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