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祭文音頭[さいもんおんど] 祭文音頭(さいもんおんど)は、歌謡化した祭文(歌祭文)が地方で盆踊歌に転じて生まれた音頭。また、そのなかで、とくに滋賀県の江州音頭の直接の起源となったクドキ調の音頭。 == 祭文音頭の歴史 == 仏教の経典にフシをつけた声明を源流とし、山伏らによる民間布教手段として生まれたのが「祭文」である。近世に入り、祭文は一部で娯楽化し、次第に宗教色を薄めていって遊芸化した。 江戸時代、三味線と結びついて歌謡化した祭文を「歌祭文」と称する〔郡司(1953)pp.208-209〕〔吉川(1990)pp.42-44〕。これに対し、錫杖と法螺貝のみを用いたデロレン祭文は、世俗的な物語を採用しながらも語りもの的要素の強い芸能である〔。 歌祭文は、元禄(1688年-1704年)以降、「八百屋お七恋路の歌祭文」「お染久松藪入心中祭文」などといった演目があらわれ、世俗の恋愛や心中事件、あるいは下世話なニュースなども取り入れ、一種のクドキ調に詠みこむようになった〔〔山路(1988)pp.139-140〕。 クドキ調となった歌祭文が地方で盆踊歌に転じていったものが「祭文踊り」であり、「祭文音頭」である〔郡司(1953)pp.208-209〕〔。地域によっては、近年まで「佐倉宗吾くどき」や「石童丸苅茅道心くどき」によって盆踊りが踊られていたところもあった〔五来(1995)pp.59-64〕。
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