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福屋製菓[ふくやせいか]
有限会社福屋製菓(ふくやせいか)は、かつて石川県白山市に本社を置いていた菓子メーカーである。 == 概要 == 1949年(昭和24年)に創業し、1953年(昭和28年)に法人化した福富屋製菓の製造部門を引き継ぐ形で1996年(平成8年)7月16日に設立〔。揚げあられ「ビーバー」を主力商品とし〔、福富屋製菓時代に放映されたテレビコマーシャルの効果もあり北陸地方では知名度が高く〔〔、最盛期の1980年(昭和55年)1月期には売上高3億8100万円を計上していた〔。大手メーカーとの競争の激化や嗜好の多様化に伴い売上が落ち込み始めたが、1996年(平成8年)に福屋製菓に製造部門を売却、営業に注力したことで約5500万円まで落ち込んだ売上高は1億円程にまで回復していた〔。 原材料や製法に対する拘りが強く価格競争で苦戦していたが、コンビニエンスストアへの販路拡大やカレー味の発売などを図り2008年(平成20年)1月期には売上高約9400万円を計上していた〔〔。しかし、仕入れ原価の高騰による欠損が解消できずに売上は漸減、2010年(平成22年)より石川県産業創出支援機構による「いしかわ産業化資源活用推進ファンド」に採択され、2012年(平成24年)までの3年間で300万円の助成を受け新製品の開発や県外のスーパーへ売り込みなどを図っていたが〔〔、資金繰りの悪化は解消できず、金融機関に返済猶予を申請していた〔。 2013年(平成25年)に入りビーバーのパッケージデザインを刷新し〔、ビーバー以外の生産をほぼ中止〔、販路先の拡大によって受注増加が見込まれていたが、運転資金の増加に返済猶予では対応しきれなくなり、同年9月20日付けで事業を停止し、自己破産の準備に入った〔。負債額は帝国データバンクによれば1億6500万円、東京商工リサーチによれば1億7000万円としている〔。石川県内のスーパーでは9月24日以降ビーバーを店頭から撤去し始め、破綻を知った客がまとめ買いする光景もあったという。 ビーバーはその後金沢市に本社を置く北陸製菓が製造を引き継ぎ、福屋製菓の従業員を受け入れ2014年(平成26年)8月に販売を再開した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福屋製菓」の詳細全文を読む
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