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福山・多度津フェリー[ふくやま たどつふぇりー] 福山・多度津フェリー(ふくやま・たどつフェリー)は、かつて広島県福山市と香川県多度津町を結んでいたフェリー航路である。 ==概要==
1966年4月に多度津港と福山市鞆港を結ぶフェリーとして瀬戸内海汽船により運行を開始した〔『多度津町誌』多度津町、1990年、p400〕。1978年に福山港フェリーターミナルが完成するとともに、福山・多度津フェリーとして就航した〔「多度津フェリー廃止惜しむ声」中国新聞2008年9月1日〕。 その後、1988年の瀬戸大橋開業に際しては、瀬戸内海汽船の撤退に伴い、広汽船・多度津町・瀬戸内海汽船の三者が出資する「福山・多度津フェリー」が設立されて運行を引き継いだ〔『多度津町誌』p17〕。1991年からは多度津町が資本を引き上げ、せとうち物流による運行となった〔「多度津、福山フェリー/8月末に廃止へ」四国新聞2008年7月8日〕。引き継がれた当時は1日15往復が運行されていた〔。 運行を引き継いだ1988年当時は、年間約25万人、車約10万6000台の利用者があった〔。しかし引き継ぎ後はこの年が利用者数のピークで、以降は瀬戸大橋との競合で利用者数は激減し、2007年度はそれそれ約4万3000人・約3万5000台まで落ち込んでいた〔。会社側も便数削減や運賃値上げなどをおこない、2002年6月には1日6往復となっていた〔。これらの経営努力をもっても状況は変わらず、2008年には原油高で燃料高騰も重なったため、同年7月1日に中国運輸局尾道海事事務所に廃止届を提出し、8月31日を最後に廃止された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福山・多度津フェリー」の詳細全文を読む
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