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福島原子力人材開発センター(ふくしまげんしりょくじんざいかいはつセンター)とは東京電力が原子力関係保修技術者の養成、訓練を目的に設置した組織、施設である。活動拠点を福島県に所在する原子力発電所に置き、保有施設は社外の下請業者にも使用している。 == 概要 == 1978年(1977年8月とする報道もある〔)に福島第一原子力発電所内に設置された。 主な目的は被曝軽減の3原則〔被曝軽減の3原則とは当時次の原則を指していた。「放射線源に対して距離を保つ」「線源を遮蔽する」「線源付近(放射線管理区域内)での作業時間を短縮する」 とうでん編集部(別冊) 『原子力の周辺』 東京電力〈『社報』別冊〉、1979年3月P59〕を作業に織り込むため、作業者の熟練化を促進することにある。『原子力の周辺』ではCRD(制御棒駆動装置)の交換作業訓練が紹介されている。この作業は東芝系列の作業員10数名でチームを組み、訓練所内に設置された実物大模型にて実施していた。作業場である原子炉圧力容器の底面とその下の足場の間は1.5mしかなく、CRDを固定する8本のボルトをレンチで外している。2号機を例にとるとCRDは137本あり、1回の定期検査で約30本を交換しているという〔「満身の力を込めて」〕。 なお、同訓練所は原子力訓練センターに改称、1982年度より施設を大幅に拡充(約2倍)した。1982年に新設されたのは2棟で、放射線計測、超音波探傷機器を設備し、完成は1983年9月を予定し、保修に使用する特殊工具の開発拠点として計画した〔「東電、福島第1原発の原子力訓練センターを拡充 技術進歩に対応、下請け含め訓練」『日経産業新聞』1982年5月22日3面〕。 本施設は1982年に福島第二原子力発電所が運転を開始した後同発電所構内にも拠点を持つ。また日本原子力技術協会による保全技量認定指定試験組織の一つである〔保全技量認定 指定試験組織 日本原子力技術協会(平成24年4月2日現在)〕。2005年10月「福島原子力人材開発センター」に改組した〔参考3-2_福島原子力人材開発センター技能訓練棟 『原子力発電所の安全確保について』内 東京電力 2010年2月(スライド22ページ)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福島原子力人材開発センター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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