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福林正之[ふくばやし まさゆき] 福林 正之(ふくばやし まさゆき、1901年 - 1977年)は、日本の出版実業家、作家。 ==人物・経歴== 札幌市出身。松本高等学校文科甲類を経て東京帝国大学社会学科卒〔福林 正之 出版人物事典 〕。 報知新聞記者などを経て〔、1943年3月に『日本読書新聞』の発行元であった日本出版文化協会から改組された出版統制組織「日本出版会」の総務部次長兼編集室長となる。同紙は敗戦を待つまでもなく物資の不足と編集部員の応召などにより、1945年5月に休刊した。同年3月には出版用紙の確保のために一括して用紙を荷受する機関として「日本出版助成株式会社」が設立〔法政大学大原社研_出版・雑誌統制(用紙統制と企業整理)〔日本労働年鑑 特集版 太平洋戦争下の労働運動183〕 〕され、同社専務に就任〔。1946年、同社を日本出版協同株式会社に改組した後に社長に就任した〔。 戦後は、『日本出版年鑑』などを出版した。1950年代は、『アルセーヌ・ルパン全集』など推理小説なども刊行した。「出版ニュース」1952年3月中合併号に「敗戦史を書く権利と義務」を寄稿〔『出版ニュース』巻頭論文タイトル 〕した後、『雲ながるる果てに 戦歿飛行予備学生の手記』(日本出版協同、1952年)の出版に尽力。日本出版協同が出版した本書はベストセラーとなり、映画化されたにもかかわらず、同社は1954年に倒産。1956年、出版協同社として再建した〔。その後、旧日本軍の航空機などの資料を多数出版し、同社の路線を定着させた。鏡浦書房代表取締役社長という別の肩書きも持ち、作家としても活動し、旧制高校同窓生の庵政三をモチーフに『文藝春秋』誌に発表した『ある聖医伝』では文藝春秋読者賞を受賞した〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福林正之」の詳細全文を読む
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