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福江島(ふくえじま)は、長崎県西方沖の五島列島を構成する島の一つである。行政区分は長崎県五島市に属する。南に離れた男女群島を除けば五島列島の南西端に位置する。島の面積326.43km²は五島列島最大、日本国内では11番目の面積を持っている〔国立天文台(編) 平成19年 理科年表 p.565 ISBN:4621077635〕。 2010年国勢調査では、人口36,979人となっている〔ながさきのしま|長崎のしま紹介【五島】|五島のプロフィール 〕。 == 自然 == 南西部の玉之浦や東部の岐宿・福江はリアス式海岸で、複雑な海岸線をもつ。西側の外洋(東シナ海)に面した地域では海食崖がよく発達する。湾は富江湾・玉之浦湾・岐宿湾、半島は富江半島・三井楽半島などがある。また、島の各所に砂浜があり、海水浴場として利用されている。 島の中央部には花崗岩と沖積層(湖成層)からなる山内盆地があり、その周囲を新第三紀層の五島層群や流紋岩などで形成された標高200-400m台の山地が囲まれている。最高峰は西部にある標高461mの父ヶ岳(ててがたけ)である。海岸に近い福江・富江・三井楽・岐宿にはそれぞれ玄武岩質の火山と溶岩台地が広がっている。これらの山には、福江川、一の川、浦ノ川、鰐川、大川原川、中須川などの川によって谷が刻まれる。 周囲には、北東に久賀島、東には多々良島・屋根尾島・蠑螺島、東の沖には椛島・ツブラ島、南に赤島・黄島・黒島、西に島山島・嵯峨ノ島、北西に姫島など多くの島がある。 対馬海流の影響もあり、温暖多雨の亜熱帯海洋性気候である。植物ではクワズイモやショウベンノキなどの自生北限である他、九州本土では珍しいサキシマフヨウやハマジンチョウの自生地もある。動物では、タカの一種ハチクマの渡りの中継地として知られる他、昆虫類では他地域から隔絶しているため固有亜種となっているものもいる。ただし温暖な気候が災いしてタイワンリスが外来種として侵入し、問題にもなっている。また、玉之浦の島山島に生息していたキュウシュウジカ(ニホンジカ)も橋を渡って福江島に侵入し、分布を広げている〔『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203〕〔財団法人日本離島センター編『日本の島ガイド SHIMADAS』ISBN 4931230229〕〔鎌田泰彦・中西弘樹・浦田明夫・谷口秀樹・東幹夫・池崎善博, 2001. 長崎県環境部自然環境課編『ながさきの希少な野生動植物』〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福江島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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