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私立歯科大学定員割れ問題(しりつしかだいがくていいんわれもんだい)とは、日本における私立歯科大学(または私立大学歯学部)の志願者数が近年急激に減少した為に生じている入学者が募集定員に満たない〔私立歯大のうち6割で定員割れ - 読売新聞〕〔私立歯大のうち6割で定員割れ - 〕〔私立歯大の定員割れ拡大、高収入のイメージ崩れ - 読売新聞〕現象を取り巻く様々な問題を指す。 == 概要 == 近年の歯科医師過剰問題と政府の歯科医師国家試験難化方針(平成18年)を受けて〔歯科保健医療の現状と課題 (PDF)〕、私立歯科大学を志望する受験生の数が大幅に減少した。その結果、多くの私立歯科大学で入学時における定員割れが発生している(欠員率が50%を超える大学もある)。 平成22年には、延べ志願倍率(=志願者数/合格者数)が1倍台前半〔http://202.232.86.81/b_menu/shingi/chousa/koutou/035/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2010/10/18/1297944_5.pdf〕となる私立歯科大学が続出した。 これは、試験さえ受ければ(受験勉強を全くしなくても)誰でも合格できることを意味する(受験=合格)。 これでは、将来歯科医療を担う優秀な人材を確保する事は出来ない〔http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/035/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2010/01/19/1285734_1.pdf〕。 少しでも学生を集める為に入学試験の一般的な実施期限である3月中旬を越えても入学試験を実施した大学が全私立歯科大学の半数を超えた(2010年、各大学広報による)〔 平成22年度には、福岡歯科大学で4月10日、北海道医療大学で4月15日の試験日の例もある。 この両大学は正規の入学式(福岡歯科大学 4月2日、北海道医療大学 4月7日)の後で、まだ入学試験を行うといった深刻な事態となっている〕。 ;その後の人気回復傾向 一般・推薦・AO入試を合計した総志願者数は2005年度入試の11,458人をピークに減少を続け、2011年度入試ではピーク時の半数を割り、4割程度の志願者数となったが、長引く不況による根強い医療系人気、薬学部の6年制化、私立医学部の難化などの影響を受け、2012年度入試より志願者数は増加に転じ、 2014年度入試では志願者数は募集定員の4倍の8,030人となり8000人台に回復、最終入学者数も募集定員1,803人に対して、1,756人となり充足率97%まで回復している〔私立歯科大協会平成26年度入試結果 〕〔歯学部入試.com(医歯専門予備校メルリックス学院) 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「私立歯科大学定員割れ問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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