翻訳と辞書
Words near each other
・ 秋良連合会
・ 秋色
・ 秋色女
・ 秋色庵大坂家
・ 秋色恋華
・ 秋色種
・ 秋色謳華
・ 秋花
・ 秋芳嘉万中継局
・ 秋芳堂
秋芳洞
・ 秋芳町
・ 秋芽
・ 秋茄子
・ 秋草
・ 秋草 (曖昧さ回避)
・ 秋草俊
・ 秋草俊一郎
・ 秋草学園短大
・ 秋草学園短期大学


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

秋芳洞 : ウィキペディア日本語版
秋芳洞[あきよしどう]


秋芳洞(あきよしどう、「しゅうほうどう」の読みは誤り、詳細は後述)は、山口県美祢市東部、秋吉台の地下100-200mにある鍾乳洞で、約1kmの観光路をもって公開されている。鍾乳洞としては日本最大規模。洞奥の琴ヶ淵より洞口まで、約1kmにわたって地下が流れ下っている。1990年前後の洞窟探検家による琴ヶ淵から奥への潜水調査の結果、東方約2.5kmにある葛ヶ穴まで連結し、総延長は約8,500mに達した。その後の探検によっても延長は伸びており、現在日本第4位にランクされている。1926年以前は滝穴(瀧洞)と呼ばれていた。特別天然記念物秋吉台国定公園に属する。
== 沿革 ==

*1354年、大干ばつに際して大洞寿円禅師が洞内で雨乞修法を行い、満願三七日目の豪雨による洪水に入寂したのが開山とされる〔秋芳町史, 1963〕。
*1729年に描かれた地下上申絵図(秋吉村)に滝ノ口弘谷滝稲川の名が見られる。
*1830年、1843年の旱魃に際して地元民が大挙して洞奥を探ったといわれる。
*1844年頃に編纂された防長風土注進案には、秋吉村の名所旧跡の項、滝穴中に千畳敷や高桟敷の語が見られる。地元民が大勢して奥まで入るとも記されている〔山口県文書館編, 1962. 防長風土注進案:美祢宰判(復刻版).山口県立山口図書館発行〕。また流れ出る川について、「秋吉台の上流の村で秋に刈り干していた稲が大雨で流失し、ここへ流れ出た。そのため以前は滝川と呼んでいたが、今は稲川という」との記述がある。
*1843年、1847年、萩の医学館の者数名が石薬の鍾乳石を採取のために滝穴と蝙蝠穴へ訪れた〔秋芳町地方文化研究, no.46, 2010〕。
*1862年に刊行された美祢郡細見絵図中に、滝穴ノ中ニ三十二景アリとの付記がある〔山口ケイビングクラブ会報, no.30, 1995. 秋吉台科学博物館〕。
*1898年、内務大臣による名勝旧跡に関する調査の指示が行われたが、保存については見込みなしとの報告が行われた。
*1904~1905年頃、英国王立地理学会エドワード・ガントレット〔防長新聞, no.8249-8257, 1912.〕により洞内渡し船が寄贈された。
*1907年、鉱山業者梅原文次郎の依頼によってガントレット、広島高等師範学校教授中目覚らが調査した。当時は地元では「水神のすみか」と伝えられており、誰も近づかなかった〔(2009年1月13日、西日本新聞)『「秋芳洞」開洞100周年 ライトアップ、新聞・切手発行、写真展… 観光客増へ 準備着々』〕ともいう。
*1908年、大阪時事新報の一記者が初めて今の黒谷支洞の底を探り、また中目覚が琴ヶ淵までの全容を明らかにした。
*1909年、ガントレットが英国ヨークシャーの紀行誌に瀧穴の概念的平面図を紹介した。
*1909年、梅原文次郎により観光洞として開発され、盛大な開窟式が行われた。
*1920年、内務省天然記念物調査団により初めて詳細な測量図が作成された。
*1922年、国の天然記念物に、1952年、同特別天然記念物に、1955年には国定公園に指定。
*1922年、天然記念物主務大臣より秋吉村による管理を命じられる。1923年には、秋吉村による管理と経営を開始した(それまでは広谷部落による)。
*1925年、電灯による洞内照明を開始。
*1926年、東宮行啓後、思召により滝穴から秋芳洞へ、また洞内の6名所の名もあわせて改名された。
*1951(or 1952)年に長淵に桟橋ができ、渡し船が廃止された。
*1956年、台上への観光客誘導のためエレベーターが設置された。
*1960年、水銀灯等による大規模な洞内照明を開始。
*1962年、3月21日と25日に洞奥の琴ヶ淵で太田正道、杉村昭弘による日本最初の洞窟潜水探検が行われた。
*1963年、黒谷支洞奥から矢ノ穴ドリーネへ通じる隧道が竣工した。
*2005年、他の2つの鍾乳洞、景清穴大正洞とあわせ、秋吉台地下水系という名称でラムサール条約登録湿地となった。
*2007年、秋吉台とともに日本の地質百選に選定された。
*2015年、「Mine秋吉台」として日本ジオパークに選定された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「秋芳洞」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.