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秘跡[ひせき] 秘跡(ひせき、、、, サクラメント)は、カトリック教会の用語で、「イエス・キリストによって制定され、教会にゆだねられた、神の恵みを実際にもたらす感覚的しるし」のこと〔カトリック教会のカテキズムより。(『カトリック教会のカテキズム 要約(コンペンディウム)』137頁、カトリック中央協議会 ISBN 978-4-87750-153-2 )〕。かつては「秘蹟」とも書かれていた。キリスト教の他の教派にも相当するものがあるが、日本では教派によって訳語が異なる。 秘跡(サクラメント)は、正教会では「機密(きみつ)」、聖公会では「聖奠(せいてん)」、プロテスタントでは「礼典・聖礼典(れいてん、せいれいてん)」などと言い、意味も異なっていることがある。 ==概説== 初代教会以来、正統教会においては七つの秘跡が伝統的に守られていたが、古代における単性論教会の離脱、11世紀の東西教会の分裂や16世紀以降の宗教改革運動などでさまざまな教派が生まれていく中で秘跡の概念も広がっていった。カトリック教会において七つの秘跡が確定したのは12世紀の神学者ペトルス・ロンバルドゥスによる。カトリック教会の場合、秘跡は(種類によって異なるものがあるが)聖職者(司教・司祭)によって執り行われ、目にみえる儀式に目に見えない恵みを伴うものと考えられる。秘跡では聖別された水、油、ぶどう酒などによって神からの見えない恵みが人間に与えられるとされる。カトリック教会をはじめ東方正教会、東方諸教会、アッシリア教会、聖公会、復古カトリック教会、ルーテル教会などでは、秘跡(サクラメント)は「神の恵みを直接人間に伝えるもの」であるとしているが、プロテスタント諸派の間では、「仲介する」という言葉は目に見えない神の恵みを目に見える形にするというだけのもの、「単なる象徴(シンボル)」という意味でとらえるものもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「秘跡」の詳細全文を読む
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