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稲核風穴[いねこきふうけつ] 稲核風穴(いねこきふうけつ)は、長野県松本市安曇稲核にある風穴。稲核集落から国道を1kmほど西南方向(上流)に行った梓川流域に存在する(道の駅風穴の里の近く)。 2013年5月、産業考古学会により、全国88件目・長野県内6件目の推薦産業遺産として認定された〔『市民タイムス』 2013年5月18日号 1面〕。 == 概要 == 稲核風穴は古くから地元民が食料保管に利用してきたが〔近代化遺産を歩く 26. 蚕種保管用としての稲核風穴 松本市(明治-大正建設) - 市民タイムス〕、明治時代に同地区の前田家当主だった喜三郎(当時)の発案による蚕卵紙の保存・貯蔵事業が始まり、以後昭和まで続いた(現在も、当時利用された2階建ての木造建物が風穴を囲んで残る〔)。そのため、前田家風穴とも言われる〔。 カイコが孵化する時期は気温に左右されるため、風穴から流れる寒い空気に蚕卵紙を触れさせて孵化の時期を人為的に操作することで、養蚕農家が繁忙期を分散することができ、カイコの安定的な飼育につながった。風穴を利用したカイコの孵化調整法は稲核から全国に広まり〔、世界遺産になっている群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」に含まれる蚕種貯蔵施設「荒船風穴」は、稲核風穴に造られた建物を原型にしていると言われる〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「稲核風穴」の詳細全文を読む
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