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積層電池 : ウィキペディア日本語版
積層電池[せきそうでんち]
積層電池(せきそうでんち)とは、高電圧の出力を実現するために複数の電池を組み合わせて作られた電池真空管ラジオのB電源や写真撮影用のエレクトロニックフラッシュで使用されている。
== 概要 ==

積層電池は高電圧を得るために内部で複数の電池が直列に接続されている。しかし、各内部電池は非常に小型のもので容量は小さいものが多い(酸化銀電池アルカリマンガン電池リチウム電池の使用で容量が大きいものも存在する)。
2014年現在、006P型を除いて一般の電気店、カメラ店の店頭にあることは稀である。何種類かは生産を継続しており、購入することが可能であるが、日本外メーカー製の電池は日本国内での購入は非常に困難である。
また、これらの積層電池は一般の乾電池を組み合わせたものも多く、そうであれば分解して交換することもできるが、電池の分解はメーカー保証外であり、危険を伴うので行うべきではない。積層電池の一般の乾電池使用例としては、006P型乾電池は単6型乾電池を6本合わせたものが多く、電圧が45ボルトのように9で割り切れれば006P型乾電池が使用されている可能性が高い。
その006P型乾電池は、ソニートランジスタラジオ黎明期の1957年に「ワイシャツの胸ポケットに入るラジオ」(実際はわずかに大きくて入らない)として販売したTR-63向けとして電池メーカーに開発を依頼したものである。これも、より小さな1.5ボルトのマンガン電池またはアルカリ電池を6個組み合わせた積層電池である。ラジオ用としては使われなくなったが、現在でも多くの玩具や電気製品などで使用されている。
006P型とは電池の形状を表す呼び名であり、形式番号は別にあるが、内部の構造(単6型乾電池6本積層タイプの6R61と角型一体積層タイプの6F22)、アルカリ006P(6LR61/6LF22)とマンガン006P(6R61/6F22)で異なるため、006P、または俗称として9V電池と総称するのが一般的である。9V電池尚006Pの円筒形としてR006が昭和40年代に存在していた。
ほかにも特定の製品の登場によって生まれた積層電池は多くあり、たとえばHM-4N積層水銀電池ヤシカエレクトロ35型カメラのために開発された。
現在の積層電池はほとんどの場合、形式番号からその中に積層されている電池の数とその種類が分かる。たとえば「4LR44」は、LR44アルカリボタン電池が4つ、「2CR1/3N」は、CR1/3Nリチウムシリンダー電池が2つ内蔵されている。前述のアルカリ006P電池の形式番号「6LF22」も、内部に6つのLF22アルカリ角型電池が内蔵されているという意味になる。しかしLF22という電池は006Pの内蔵専用で、最初から6個合体した状態で製造されている。
広義には、カメラに用いるリチウム電池2CR5やCR2P、ニカド電池ニッケル水素電池リチウム二次電池の高電圧のもの、自動車用バッテリーなども積層電池である。

Image: B battery (Eveready -762-S).jpg|真空管ラジオ用B電池。エバレディブランドのもの。
Image:Panasonic-PP3-9volt-battery.jpg|006P型アルカリ乾電池。
Image:National W10.JPG|松下電器のW10。単三電池より小さいが電圧は15Vある。(ただし容量はきわめて小さい)


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「積層電池」の詳細全文を読む



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