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穎(えい)とは、イネ科の植物の小穂に見られる鱗状の包葉のことである。 == 概要 == 穎には、外側から、 *最下節につき、花を持たないもの。…a *aの内側の節につき、花を持たないもの。…b *bの内側の節につき、葉腋部分に小花(おしべ・めしべ・鱗被)を持つもの…C *小花の基部についたもの…d 以上、4種類が存在している。このうち、aとbは小穂一つに一枚しかない。cとdについては、小花ごとにそれを包む形で存在する。そのため、ドクムギ属などのように一つの小穂に多数花を含むものではそこに含まれる小花の数だけある。他方で、少数花を含む例では花が退化してこれらだけを残す例もあり、必ずしも花の数と対応しない。 穎果が熟すると、a・bを母体に残し、c・dに包まれる形で落ちることが多い。 ただし、a-dについては、植物学者によって様々な名称がつけられており、中には同一の名称が別の箇所に用いられている場合もある。また、穎の範囲についてもa・bに限定する説もある。以下に代表的な呼称の例を掲げる。 *大井次三郎『日本植物誌』至文堂、1953年。 *a→第一包穎 *b→第二包穎 *c→護穎 *d→内穎 *牧野富太郎『新日本植物図鑑』北隆社、1961年。 *a→外穎 *b→内穎 *c→外桴 *d→内桴 *清水建美『原色新日本高山植物図鑑』保育社、1982年。 *a→第一包穎 *b→第二包穎 *c→外花穎 *d→内花穎 *その他の事例 *a→外包穎・第一護穎 *b→内包穎・第二護穎 *c→外穎 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「穎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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